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宣伝の怪物(1)

1962年のデビュー以来常に変化の連続。アイドルを演じた。映画も作った、キャンドルスティックパークを最後にライブをやめた。髪が伸びた。「サージェント・ペッパー」を作った。インドのマハリシに入信した。レコード会社を作った。もうなんの人かよくわかんない。これほどファンを置き去りにして人気を保ったアーティストはいないでしょう。
私はビートルズの音楽にはさほど詳しくはないですが、これが音楽市場の中で特異な位置を占めているものだということはわかります。
ロックンロールであり、マージービートであり、フォークであり、プログレであり、ハードロックであり、アイドルであり、アーティストであり、教祖であり、またはそれのどれでもない「THE BEATLES」じゃないですか。

20世紀はいろんなものを増幅させましたが、戦争と並んで宣伝はその最たる例だと思います。特にナチ以来宣伝の手法は多様化し、マーケティングで飯を食ってる人は今やそこら中にいますね。
でもビートルズを見てると、宣伝が進化したかといえば疑わしい。35年間、消耗しないイメージをその後誰も創り得てないと思うからです。(続く)

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