(代走)

やきゅうを観る人。

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最近の記事

オリックスは「捕手王国」である

近年、フレーミングの数値化によって捕手の守備評価について語られることが急激に増えてきた。打撃評価の細分化も進み、歴史に名を残す打てる捕手の重要性も再認識されるところだ。 評価の手段はいろいろあるが、ともかく守れることと打てることが両立できる捕手を望む声は多い。 そして、各球団ファンによる「正捕手は誰か」という論争は後を絶たない。派閥を争うように語気を強めて捕手の競争を評価している。 結果の数値化によって、みな水を得た魚のように「エビデンス」を使って罵り合っている。 言い換

    • さようなら、全ての原ジャイアンツ

      2001年秋から始まり、2023秋に終わった原ジャイアンツ。世代交代の前に、なにが原ジャイアンツを終わらせ、そして、振り返らないためにはなにが必要なのか、考えようと思う。 原ジャイアンツの偉業の歴史 それは同時に巨人というブランドの歴史でもある。他球団ファンから忌み嫌われるFA補強、ドラフトの理念に反するような指名戦略。「巨人に行くのはお金がほしいから」という選手への批判や牽制は、シーズンオフの定型文だった。実際、負けがこむと巨人は大々的な補強をし、そして勝ってきた。

      • 新基準「京田ルール」=ブロッキングベースの影響、コリジョンとの違い

        今回は話題の「ブロッキングベース」が野球に与える影響を考える。結論から言えば結構大きい変化になり得るし、基準作りが求められるルールである。 その辺りを、比較になっている、いわゆる「コリジョンルール」との違いも併せて考えていく。 まず、何があったかを確認する。 2023/8/18のDeNA-阪神の試合。9回表 阪神の攻撃。一死一塁の走者であるT熊谷敬宥選手の盗塁の場面。De山本祐大選手Cが二塁送球、京田陽太選手SSが二塁カバーから捕球→タッチ、判定はセーフだった。 リプレイを

        • 増田大輝と代走の切り札

           終盤の緊張感のある勝負どころ。攻撃チームの監督が審判に交代を告げ、出塁した走者に代わり、本塁に到達することを目指して出場する。  巨人の場合は重信慎之介選手か、増田大輝選手が多い。候補としては松原聖弥選手や門脇誠選手もいるが、先述の2名はチームでも抜けた技術がある。 今季、重信選手は大きな見せ場を盗塁で作っている。仕掛けにくい場面で仕掛け、成功させ、相手を追い込み、勝利を呼び込んでいる。巨人の試合を見ている人に「巨人の代走の切り札は誰か」と聞けば、ほとんどは重信選手の名前

        オリックスは「捕手王国」である