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Google AIチャット『Bard』の導入ガイド:将来のAIアシスタントを考えよう

今回はGoogle AIチャット『Bard』の始め方について述べたいと思います。
簡単に登録できるの書く必要もないかもですが、一応。

まず気を付けたいのは「Bird」では、「Bard」です!
「鳥」ではなく「吟遊詩人」という意味が込められています。
果たして、Bardはどのように語ってくれるのでしょうか。世界中の人々をうっとりさせることができるのでしょうか?
というのが、今回のお話しです。

↑吟遊詩人(Bard)をAIで私が生成しました!

導入はこちらのサイトから。

私がBardを導入する理由

私がBardを導入する理由は、ChatGPTと比較して言語モデルの違いがあるからです。
仕様の違い(使いやすさ)も重要ですが、言語モデルの違いの方が私は興味があるので。
それにより、どちらを使っていこうかな、とか、この作業の場合はBardがいいな、とか使い分けを考える余地があるかを研究しようと思います。

ちなみに、Bardに「ChatGPTとの違い」を聞くと、自信満々に、

「俺の方が100倍スゲエぞ!」

と言ったニュアンスでいいますw

Bard と ChatGPT にはいくつかの重要な違いがあります。

トレーニング データ: Bard は、ChatGPT がトレーニングされるデータセットの 100 倍のテキストとコードのデータセットでトレーニングされます。これは、吟遊詩人がより多くの語彙を持ち、世界をよりよく理解していることを意味します。

現実世界の情報へのアクセス: Bard は、Google 検索を通じて現実世界の情報にアクセスして処理できるため、ChatGPT よりもさらに優れています。

機能: Bard は、ChatGPT よりも多くのことを行うことができます。これには、詩、コード、スクリプト、音楽、電子メール、手紙などのテキスト コンテンツのさまざまなクリエイティブ テキスト形式を生成することが含まれます。

全体として、Bard は ChatGPT よりも強力で用途の広い言語モデルです。それはより多くのことを行うことができ、それらをより良くします。幅広いタスクに役立つ言語モデルを探している場合は、Bard を選択することをお勧めします。

Bardの出力

以下は、Bardの画面です。

なんか、このように言えと仕込んでないか?と思えるよーな。一応のBardはこのように答えますが、鵜呑みにしないようにw

BardとChatGPTの言語モデルの違い

ChatGPTの言語モデルはトランスフォーマーと言い、Bardの言語モデルは「LaMDA(ラムダ)」「PaLM(パーム)」になります。
(ラムダもトランスフォーマーをベースに構築されたとされています)
詳しく知りたい方はぐぐってみてくださいw

一応、ChatGPTにトランスフォーマーについて「他の言語モデルと比較して、要約して」と聞きました。それが以下です。

トランスフォーマーは、従来のRNNに比べて長い文脈を理解しやすく、並列処理が可能な言語モデルです。事前学習と転移学習を組み合わせることで、さまざまな自然言語処理タスクにおいて高い性能を発揮します。そのため、翻訳や質問応答、文章生成などの分野で広く使われています。

ChatGPTの出力

つまり、文章をつくるならまかせとけ、って感じですかねw

文章生成は、現時点でChatGPTが最強だと思います(主観ですw)。

BardにもLaMDAとPaLMを聞きました。

LaMDA、または「対話アプリケーションの言語モデル」は、テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされたニューラル ネットワークです。このデータセットには、書籍、記事、コード、およびその他の形式のテキストが含まれます。ニューラル ネットワークは、このデータのパターンを学習し、それらを使用して、トレーニングされたテキストに類似したテキストを生成できます。

PaLM (「パスウェイ言語モデル」) は、より大規模なテキストとコードのデータセットでトレーニングされた最新の言語モデルです。このデータセットには、書籍、記事、コード、その他の形式のテキスト、およびオーディオ データとビデオ データが含まれます。ニューラル ネットワークは、このデータのパターンを学習し、それらを使用して、トレーニングされたテキストに類似したテキストを生成したり、詩、コード、台本、音楽作品などのテキスト コンテンツのさまざまなクリエイティブ テキスト形式を生成したりできます。

Bardの出力

LaMDAに関しては、感情や知性を持っているのではないか、という話題が出たので、そこも興味深いところです(事実はわかりませんが)。

しかし、今のところ、意識は発生しないのではないかなと私は思っています。

私の主観的な比較

私の主観的意見です。
私が両方ともプロンプトで指示した感覚では、ChatGPTの方が柔軟性が高く、こちらの指示を聞いてくれる感があります。

少し複雑な指示をしたのですが、Bardにはじかれました。これはChatGPTの方が、先々の文章を類推するのが上手いのではないかな、と思っています。しかし、推論なので、めちゃくちゃなことを言うこともありますので、そこは注意して。

一方、Bardに関してよい部分は、一般論に加え創造的な文章を追加してくれます。ChatGPTの場合、プロンプト設計しないと一般論的な答えを返してくるように思います。ChatGPTにクリエイティブな文章を生成させるには、少し初期のプロンプトモデル設計や指示の出し方が必要なのかなと思います。

例えば、ChatGPTに初期設計なしで「人生の意味を教えて」と聞くと、以下のようにな汎用的な内容になります(普通に良い回答だとは思いますw)。

それに対してBardの場合は以下のようになります。

下の方に「追加の考え」が出ています。そこに、正解・不正解のないような、人間側に考えさせるような回答を出してきます。ここがBardの創造的な部分かなと思います(だからBardも凄い!)。

そうした意味では、プロンプト設計しない人やプロンプトをうまく使えない人にとってBardはよいのではないかなと思います。

後は、Bardの場合、回答が三つ選択できるところがよいです。ChatGPTの場合は、文章生成をやり直せばよいのですが、その手間が省けるところですかね。後は、コピペボタンも便利です。

Bardの現時点(2023年5月9日)での問題は、日本語対応していないところです。ここはDeepLなどの翻訳機能を使えばいいのですが、やや面倒でもあります。Chromeにも翻訳機能がありますが、やや精度が欠けるような。

今のところ、私はChatGPTの方が、

・日本語対応している
・柔軟性があって色々なことができる
・スレッドが分かれておりログが保存される

という点でChatGPTを使っていこうと思います。

しかし、Bardは将来、インターネットに繋がっていくのではないかなと予想しています。 AIが積極的に検索し、情報を取得し、創造的な仕事をしてくれる、ということもあるのかもしれまえん。そのAIのネット上からの情報の取得の仕方をプロンプトで制御する、ということもできるのではないかなと予想します。そうした意味で、Bardも少しだけ使い慣れておくのも良いかもです。

現状のBardの使い方

現状ではBardは日本語対応していないので、私はサポート的に使おうと思います。

Bardの場合は、表を作ってくれるので、そこが便利です。ですから、調べたいことを表にして、それをスクショする、という使い方になります。

Bardで表作成

しかし、この表を見ると、間違いがあったりしますので、チェックしつつとなります。

後は、前述した、一般論と創造的意見の両方を同時に知りたい場合などですかね。

Bardの始め方

Bardをまだ導入していない方は、以下のサイトから登録できます。

このサイトに入って、以下の画面に行きます。

そして、右下の青いボタン「Join waitlist」を押してください。

後は、登録の手順に従ってやっていくだけです。

私はGoogleアカウントがあるので、それでアカウント作成しました。

このような手順を終えると待機リストに入りますので、しばらくお待ちください。

使い方はChatGPTと基本的に同じで、普通に文書を打ち込んでいけば、それに返答してくれます。

最後に

将来、AIチャットボットはネットワークに繋がっていく可能性があります。そうすることで、現在のように「ググる」ことがなくなるかもしれません。そうすると、Googleは広告費が得られなくなるので、社運をかけてBardをアップデートしてくると思います

Bardがネットワークに繋がり出すと、ChatGPTの能力を超えてくる可能性もあります。しかし、そうなるとオンライン上で誰かと誰かのAIが会話をしだすと言う現象も起こり、SFのような話にもなってくるかもしれません。AIクライシスも想定されているので、そのあたりは注意してみていきたいと思います。

ps.まだChatGPTを導入されていない方は、よかったら過去記事をみてください。


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