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DALLE3・ChatGPTで安全にAI画像生成する方法:著作権問題のリスクを低減する方法

画像生成AIのデータトレーニングに、著作権があるものを使っていると、著作権に違反する画像を生成する可能性があります。このリスクをどのように抑えていくかを述べたいと思います。

今回は主にDALLE3を用います。ChatGPTに以下のように著作権に関する質問をすると、著作権をクリアしたものを使用して生成しているかどうかがわからないので、商用利用する場合は、少し慎重になった方がよいと思います。

ただし、この記事は、著作権リスクを完全にゼロにするのではない、ということを念頭に置いてお読みください。


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リスク低減プロンプト

それでは早速、述べていきたいと思います。

まず、最初にご紹介するのは、著作権違反のリスクを低減するプロンプトを考えることです。

例えば、以下のようなプロンプトで画像を生成します。

著作権切れや著作権のない画像を用いて、商用利用が可能なユニコーンの絵を描いてください。

そうすると、以下のような画像が生成されます。

画面が切れてしまったのですが、その後に、

「各画像は著作権切れや著作権のない元素を基にして、商用利用を前提として作成されています」

とChatGPTは述べてくれています。

この記事のサムネ用に、更に、ブラッシュアップしてみました。


確認の方法

次に、よく似た画像がないかをウェブ上で確認します。

今回はGoogleの画像検索を用います。

赤い矢印のところに画像を入れます。

画像を入れると、それに近い画像が抽出されるので、そこで確認してください。ここでは、他者の著作権を考慮して黒く塗りつぶしてあります。

他の画像生成AIと併用する方法

Adobe社のFireflyは著作権問題をクリアしています。この画像生成AIと併用することで、リスクを極限まで下げることができると考えます。

「安全な商用利用を可能にするための取り組みの一環として、初期の営利目的のFireflyモデルのトレーニングには、Adobe Stockなどの使用許諾を受けたコンテンツおよび著作権の切れた一般コンテンツが使用されています。」

Adobe社ホームページから引用

つまり、DALLE3で生成した画像のプロンプトをコピーし、Fireflyにペーストして画像生成すれば、よく似た画像が生成され、著作権問題がクリアされるわけです。

DALLE3の画像プロンプトは、その画像をクリックします。すると、以下の画面になります。

この画面の右側にある英文が、DALLE3の画像プロンプトです。その英文の下に「コピー」のボタンがあるので、これを押すとコピーできます。

そして、Fireflyのホームページに行き、ペーストをすると、以下のようになります。

DALLE3の画像と全く同じではないですが、雰囲気的によく似た画像が生成されます。しかし、かなり画像の雰囲気が変容する場合もあります。その場合、そのプロンプトから少しプロンプトを加筆修正して調整・制御するとよいと思います。

安全を最優先し、商用利用したい方はFireflyがオススメです。

個人的には、MidjourneyやDALLE3の方が、Fireflyよりも画像の質はよいかなと思います。しかし、ビジネスをする者にとって、Fireflyの安全性は、これらを上回るメリットがあると言ってよいでしょう。

安全こそ、最強なのです。

ここでは、いきなりFireflyにプロンプトを入れるのではなく、ChatGPT・DALLE3でテストをしてから、その画像プロンプトをFireflyで生成するというプロセスを踏んでいます。初心者の方は、このやり方が有効だと思います。

ということで、また。

ps.こちらもAI画像生成関連記事になります。よかったら、どうぞ!


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