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過ち、そして。皆様について

先日公演をさせて頂きました「過ち、そして」の配信が決定しました。

「過ち、そして」以外にもたくさんのポポポ作品大放出の配信祭りです。中には無料配信もあるのでこれを気にポポポ見たことないぜって方もぜひ。


そして配信が終わるまで待とうか悩みましたが、やっぱり語ります。キャストの方々についてお話したいと思います。私の気持ちはまた今度

A班


功役 竹田航さん

竹田さんとご一緒するのは二回目。前回共演した時に本当に自分の実呂不足が悔しくて、絶対にまたご一緒したかった方。
私が台本読んだだけの功からは絶対に想像も至らないものを考え、生み出して体現されてました。苦悩という言葉を背負っている姿がとても素敵。ふつふつと湧き上がるような感情が重く内側でずっと身を潜めている感じだなぁと見ていて思ったり、それがたまに不安定に見えて目が離せなかったり。マイナスな感情を抱きつつずっと舞台上にいるのにお客様に不快な思いをさせないというのは本当に凄いことだと思うのです。個人的には共感出来ない功、人というものが自分の範疇の外にいるからこうして過ちが起きてしまうのかもしれないなと、だからこそ物語の中心にいる方。いつまで経っても追い付けません。



タカシ役 坂本雅昭さん

坂本さん。大好きなあんちゃん。
タカシだと聞いた時、トモちゃんの相手役と聞いた時にすごくしっくりした方。読み合わせ前の時点で坂本さんの声で想像も出来たし、更にそれの何十倍も超えたタカシを教えてくれた方。
今までの坂本さんの中で一番好きでした。愛されて、愛して。全てを自然に担ってた、こんなに素敵な人がいるんだともっともっと見てもらいたかった方。私なんかに言われたくは無いと思います、けどずっと心から生きて心のままに板の上にいた方。前半はどこか愛らしくて、輪の中にちょこんといる感じなのにいつの間にか空気を吞んでいく。静かに沈み燃えて淀む、ブラックホールみたいな坂本さん。今度はもっとしっかりお芝居させて頂きたいです。


義勝役 霍本晋規さん

みんな大好き晋規さん。おっきなわんちゃんみたいに舞台上を駆け回っていた方。破天荒なのに嫌味がなくて、楽しいときは本当に楽しそう。しょんぼりした姿は怒られたゴールデンレトリバーみたい。
人柄って本当にお芝居にも影響するんだなって思いました。晋規さん自身とても優しく明るく素敵な方で、ハチャメチャなはずの義勝さんもどこか憎めない可愛らしい酔っ払いだったなぁ。とにかく太陽のような笑顔なんだけど、憂いもあって。言葉一つ一つにも優しさが滲み出てました。ずっしりとした言葉の重みを教えてくださった本当にすごい俳優様。
清子さんに対しての「早く行けよ」の台詞には愛がたっぷり詰まってるなぁと、大好きな台詞でした。


清子役 小嶋美奈子さん

義勝さんの奥さん、東条夫婦。100%天然素材の破壊力抜群の清子さん。
純粋と素直を突き詰めるとこんなにも爆発力が増すのかと衝撃でした。そのまっすぐな眼差しとストレートな言葉で全員を巻き込んだ清子さん。乙女、少女って単語がすごくお似合いでキラキラした瞳や言葉は汚いものや隠したいものの確信をついていく。人に寄り添ってその人を真っ直ぐに見つめてるから、疑うこともなく信じて救えるのかなって。清子さんが見つめているものが嘘のないのものだからきっと出る言葉も本当のもので、浸透するようにすっと耳から心に入り込んで来るんだなぁと思い返しています。義勝さんと清子さん、同じ顔で笑うんです。稽古中に見付けた夫婦のほっこりエピ。


たーこ役 森菜摘さん

仕草やシルエットがとても可愛らしい方、愛らしいって言った方がいいかな?笑った時も口角がぐーん上がって目が細くなる、可愛い。めちゃんこ可愛い。
森さんたーこは小型犬みたい、特に功に対して噛み付いたり吠えたりするんだけどどこかじゃれているような…拗ねたわんちゃんみたいでニコニコ微笑ましく眺めちゃってました。冒頭がとても愛らしくて皆と居るのが楽しそうだからこそ最後の瞬間はとても胸が痛みました。怒りもあるんだろうけど悲しい、虚しいとこちら側が感じるくらいに力のない背中が印象的。足を怪我している設定でしっかりとテーピングも巻いていたからぴょこぴょこと歩く姿がとても可愛かった。
一緒にいるときのフィット感が心地よくてよく舞台上で引っ付いてました。



めーな役 北川トモミさん

トモちゃん。ポポポの看板女優。トモちゃんにしか出せない雰囲気や魅力がある方。似た人を見たことがないし唯一無二の女優さん。
噓もなく舞台上に存在する方、きっとご本人がとても可愛くて面白い人だから人柄がそのまま板上で現れるんだと思います。包容力と、いたずら心と、大胆なところがありながらすごく繊細なめーな。こんなにも人前で丸裸の自分を見せられるって普通なかなか出来ないのに。トモちゃんは本当にすごい、自慢の尊敬するポポポの先輩です。
お姉ちゃんみたいなめーな(めぶきの主観)だったので板上では甘えてました、不安になってめーなを見ればOKOKって笑ってくれて…いや現実のまんま!舞台裏では先輩後輩ごっこして遊んでました、ちゅき。


吉川役 國神翔さん

ザ・嫌な人!吉川さん。吉川さんがね、國神さんは優しい兄さんです。けど嫌な人ってこんな極めると滅茶苦茶面白いんだなって稽古を見てる時もよくケタケタしてました。
國神さんは晋規さんとよく一緒にいたんですが、本当にコンビネーションが凄い!お二人のシーンで何度笑ったか…。最初のいや~な人って印象からほかの登場人物と絡む度にどんどん人間らしさが垣間見えて来て、毒気も面白くなってきて最終的には目が離せなくなっちゃう。國神さん吉川さんは結構直球タイプ、だからこそキャッチボールの軌道がどうなっていくのかが毎シーン楽しみでした。吉川さんたちの色が違うから個人的に自分のお芝居もABで全く違うものになって楽しかったなぁ…。



B班


功役 生島誠人さん

二度目ましての生島さん。功のお二人とはどちらも二回目の共演ですね。
ABで全く違う作品になっているのはやっぱり功のタイプが真逆だっていうのもかなり大きいのでは…。竹田さんが共感できない功としたら生島さんは共感してしまう功。過ちという言葉が凄く似合う、と言うと語弊を生みそうだけど道を踏み外してしまった人というイメージが強いです。悪意が全くないからこそ、欲って言葉が一番似合わなそうなのに欲に翻弄されちゃったんじゃいだろうかって功くん。※めぶきの勝手なイメージです
生島さんは空気のような方で本当にどこにでも馴染むんだ!すご!!!と稽古を見ていて頭をぶん殴られました。誰といてもぶれない、そこにいる。芯が一本ズドンと通ってるのかな…。お茶目なところは相変わらずの素敵な方です。


タカシ役 増田将也さん

タカシも両班全くの別人でした、一番違ってたんじゃないかな。増田さんタカシはみんなの空気を引っ張ってくれる明るさと力強さを持ったタカシ、陽の気質のある人だったのにラストにかけて陰りが見えてくるのが痛くて苦しかったです。
増田さんご自身とてもひょうきんな方で稽古場でも劇場でも場を明るくしてくださったり、すごく周りを気遣ってくれたりなど気のいい兄貴的存在でした。気取らず親しみやすい方だったので一緒にふざけさせていただいたこともしばしば…、一緒のシーンでは気負いせず絡ませていただけました。傷付いた時の笑みが魅力的です。



義勝役 林田雅樹さん

なんでかこの現場ではやたらお兄ちゃんお兄ちゃんと呼んでました。功のお兄ちゃん義勝さん役のリンダさん。
私今回のリンダさんがすごくツボで、めちゃくちゃ大好きでして。とんでもない酔っ払いかと思えば酔いが冷めてきたらまた違う人物が見えてきたり、本当に何度見ていても飽きないというかずっと見ていて次はどうなるんだろうって予想できない義勝さんの行動をずっと観察していたいなと思っていたのでした。酔っ払った義勝さんは本当に今までに見たことないリンダさんで毎回毎回すごいわくわくしながら見ていました。けど締めるところは締める、冒頭からは想像できない後半戦の義勝さん。一粒でたくさん味わえる、色々なリンダさんをたっぷり楽しめます。超好きだ。


清子役 成瀬麻沙美さん

なるなるさん。ご本人は苦戦しているとSNSなどでおっしゃってましたが、素敵な清子さんでした。凛として気高い女性、Aの清子さんが自然たっぷりの草原生まれとしたらBの清子さんは空気の澄んだ高い山頂で美しいものに囲まれて生きてきたような方。
清子さんの見ているものが芸術品のように気品のあるものなのかなとずっと感じていました。譲れないしっかりとしたラインが存在していて、薄汚れたものと触れ合うのがとんでもなくストレスと感じてしまうんじゃないかと。清子さんが何に救いを求めたのか、とか何が過去にあったのか、とか引き出したらものすごいものが出てきそうだと思いながら見ていました。
美しい人、清子さん。


たーこ役 辻茉里奈さん

久しぶりの共演です、りなてぃ!たーこがりなてぃだと聞いた時「ナイスキャスティング!」と飛び跳ねました。
凄くストイックで決して妥協をしない、けど根性だけで強引に進んでいくんじゃなくてしっかり考えて組み立ててお芝居を構築していく情熱的な頭脳派な女優さん。けど感情がとても豊かで決して心を捨てたりしない、りなてぃも嘘がないお芝居をする方です。見ていてたくさん気持ちを揺さぶられました。
Bのたーこは赤ちゃん、りなてぃも自分で言ってたけどたくさんの人に甘えている姿がとても可愛かったです。一緒にいるときはいっぱい抱きしめたくなるたーこでした。だから傷付く姿は胸が締め付けられる、りなてぃだからこその色鮮やかなたーこでした。


めーな役 大島美波さん

もうひとりのめーな美波ちゃん。Aのめーなは過ちを隠す人で、Bのめーなは隠すというより痛いくらい向き合うという印象。稽古終盤、マスクを外した時の表情に本番まで何度ハッとさせられたか分かりません。虚空を見つめる表情がとても素敵、何かを見ているようで何も見ていなさそうな、ずっと見ていたくなる姿だったなぁ。
美波ちゃんめーなは甘えるのが苦手そう、寄りかかるところがあるのに甘えちゃいけない理由をいっぱい抱えて捨てられなくて無理やり立ってそう。もっと楽になっていいのにって、たくさん抱きしめたくなるめーなでした。けど抱きしめられるのも嫌かもしれない。笑顔をもとっても可愛い人なのでずっと笑っていて欲しいと最後の最後、もの悲しさを感じさせるめーな。

吉川役 鈴木貴大さん

すーーーーーーーーーさーーーーーーーーーーーーーん!!!!!(好き←
大好きすーさんです、すごくかっこいい方。もちろんお芝居もとんでもない方。こんな愛を叫んでますが、劇中の吉川さんにはムカつきまくりでした。すごく絶妙なイヤーなストレスを与えてくださっていました。Bの吉川さん、物静かな大人な変化球の嫌味な人。それを面白く作っちゃうんだからやっぱりすごい、格好いい役者さんです。
すーさんは本当に細かいところの作りこみが凄い、プランもしっかり組み立てていて毎稽古毎稽古すーさんのお芝居を見るたびに自分がどれだけ技術も取り組み方も未熟なんだろうと思い知らされていました。ご一緒できてほんっとうに嬉しかったです。まだまだ頑張っていかねばと奮い立たされました。格好いい大人、すーさん。尊敬してます。


パフォーマー


香織役 岩間優子さん

物語の中心にいながらなんだか蜃気楼のような。けど幻想的なのに可愛らしくどこか人間味のある香織さんとなったのはやっぱりゆーこりんだからなんだろうなと思います。小柄で可愛らしくてほんわかしているけど、実は凄く芯ががっしりしている。だから二人の功くんに囲まれつつも決して香織さんはブレることなくそれぞれの功くんと一緒に居ました。
たった一言の台詞もそれぞれAとBの功くんに投げかける声色が違うって気が付いた時になんだか無性に泣きそうになったのを覚えてます。香織さんを演じてるゆーこりんは一人なのにそれぞれの功くんに対しての香織さんがいて、オープニングからラストまでずっとブレることがない。
ゆーこりんのパフォーマンスも本当に格好いいです。私ゆーこりんのつま先というか足先の動きが凄く好きで、勿論全身くまなく凄いんだけど特に足先が。力強いのにしなやかですごく綺麗な軌道を描くなぁって、ダンスに関してしっかりとした基礎も知識も無いのでちゃんと言葉にするの難しいんですが、ずっと見てしまう。引力が凄い表現者さん。ゆーこりん、格好いいです。  

めぐみ役 梅田めぐみさん

ポポポの振り付けで何度かお世話になっていためぐみさん。今回初めて作品でご一緒させて頂きました。今まで振り付けの先生っていう距離感で少し遠くから眺めて居たんですが、気さくに懐に入らせてくれて本当に嬉しかった!
パフォーマンスの振り作りなどは本当に本当にお世話になりました。めぐみさんがいてくださらなかったらと考えると恐ろしいです。格好いい大人なお姉さんとずっと思っていたけど、実際こうして沢山の時間を一緒に過ごしてみると凄く可愛らしい方なんだなって新たな発見。みんな大好きな可愛いお姉ちゃんでした。
めぐみさんは細部まで感情が身体中に行き渡るんだなって、同じ空間にいて感じました。発するパワーが凄い、エネルギッシュ。ご一緒またできるかな、その時はもっと遠慮なく絡んでいってたくさん遊んでもらいたいです。


みひ役 木谷美絢さん

みひさん!セラムン仲間!
まさかの同じくセラミュ好きでずーーーーっとそのお話してました。ちょっぴり一緒の振り付けをする所はセラミュのニュアンス入れてみたりして…なんやかんや一番遊んでもらってました。私のアホみたいなテンションに一番お付き合いしてもらったかも…。優しい…大好き…。
お芝居中はめちゃんこ可愛い!のにパフォーマンスになるとお姉さんになるから本当に不思議、二面性が凄い。凄く丁寧で一つ一つしっかり取り組まれてるのを見ていっぱい自分を恥ずかしく思ったり、へっぽこの私なんかよりもずっと技術もあるみひさんの方が努力してるのにってずっとずっと勝手にみひさんのお姿におしり引っぱたかれてました。一つ一つの仕草が丁寧で嘘もない、どのパフォーマンス姿も好きだけど特にオープニングのみひさんが大好きです。


ゆい役 ゆいゆいさん

技術面、ストイックさ、本当に尊敬してます。ゆいゆいさんの作品創りにおいての意識の高さは誰もが感じていたと思います。誰よりもお客様へお見せすることに対して厳しく誠実に考えていて、それをしっかり体現する為に時間も体力も惜しまない。ずっと肌で感じていました。
なのに普段はふわふわしてて楽しいことにたくさん笑って自分からも全力で楽しみにいっていたりと知れば知るほどたくさんの魅力が見えてくる方。噛めば噛むほど…ってよく言うけどまさにそんな感じ。
パフォーマンスも大胆、恐れず全身で。出し惜しみを全くしない!フォーメーション的によく近くで踊ってたんですがめちゃくちゃ意識的に引っ張って頂いてました。あんなバキバキのパフォーマンスをしていたのに初日は凄く緊張していて…まだまだたっぷり秘めた魅力があるんだろうなぁって。もっともっと傍にいたいと思ってます。


ひは役 日原奈緒花さん

しなやかで美しくて、指先や足先、なびく髪の毛まで本当にずっと眺めていたいくらいの綺麗なパフォーマンスをされる方です。踊ることが好きという次元よりも深く、もう芯に染み付いてるくらいに自然と当然のように生き生きと踊る凄く素敵なパフォーマー様です。見られ方、見え方も凄く考えていて決して妥協はしない。お客様が100%楽しめるパフォーマンスを常に考えてました。
けど実際話すと懐っこくて引っ付き虫でめちゃんこ可愛い、お芝居パートは台詞が無かったんですがその分言葉が無くても自由にその場に生きてました。一番板上で自然体だったんじゃないか説…自由って本当に本当の意味で自由で楽しむってめちゃくちゃ難しいと思うのにそれを何の抵抗も出来ちゃうって普通そうそうないです。悪戯で楽しそうな笑顔が超キュート。



A班
B班




以上、めぶきの独断と偏見しかないキャストの皆様の振り返り。
明日、12/15 19:00~「過ち、そして」の配信も始まりますので。ぜひ素敵なキャストの皆様のお姿を多くの方に見ていただけたらと思います。

⬇A班⬇


⬇B班⬇

各班 ¥3250
12/31 24:00まで視聴可能


私の個人的な振り返りはまた後日ということで。
ぜひ少しでも多くの方にこの作品、そしてこの作品に関わってくださった皆様の作り上げてきたものが届きますように。


笠原芽吹

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