ブライトノート vol.5 電話だけの関係から…
以前書いた記事の続きです。
ほとんど会わず電話だけの関係の子がいた話をしていました。
その後も何回か電話をしているのですが、ある時ふと彼女をご飯に誘ってみました。私自身仲良くなりたいという気持ちもありましたし、彼女も最近鬱屈とした感じだったので、少しでも気が紛れたらいいなという思いもありました。
女性をご飯に誘うのって何でこんなにも緊張するのだろう。やっぱり下心があるから? なるべく自然に自然に…。
――そうだ、久々に週末ご飯でも行かない?
彼女の出した答えは…
――考えておきます!!!
これは彼女のデフォルトの答え。もう慣れちゃいましたよ。
そんな感じでその後は特に何もなかったのですが、週末彼女の方からLINEがありました。
――今何してます?
こんなLINEは今までで初めてだったかもしれません(おっ。もしやご飯行けそう?)。
――何もしてないよ。ウチでダラダラしてた。
――もし良かったら夕飯食べに行きませんか?お酒は飲めないですけど…。
まさかの向こうからのお誘い! めちゃくちゃ嬉しかったんですが、極めて冷静を装いました。
――いいよ〜。場所はどうしようか(内心はこんな感じ→(((( ;゚д゚))))アワワワワ)。
――う〜ん、2人の中間地点の駅で待ち合わせはどうですか?
そんな感じで待ち合わせ。急展開です!
待ち合わせ場所に着くと、そこにはいつもよりおめかししている彼女が立っていました。でも久々に会ったからか、少しぎこちない。
そこからは一気に距離が縮んだ気がします。ご飯を食べた翌週も一緒に桜を見に行く約束をしました。また、その間彼女からも頻繁にLINEが来るようになりました。
――アロマディフューザー買いましたよ!
――今日お休みなのに朝早く起きれたから褒めてください!
――チラッ(※スタンプ)
そこには彼女の何気ない日常が詰まっていました。
そしてあっという間に翌週。まずはお昼ご飯を一緒に食べて、その後は公園で桜を見る会です。
その後は、お散歩しながら途中神社にお参りしたり、喫茶店でケーキを食べたり…。ちなみに、神社ではおみくじを引いて2人とも大吉でした。
楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。しだいに外も暗くなってきました。
この時間が終わってしまうのが惜しくて、話の流れで彼女の家の最寄り駅まで送っていくことに。
電車の中でもいっぱい話したはずなのですが、少しずつ目的地に近づいていく車内で、私は気もそぞろです。なぜなら、今日こそは想いを伝えようと朝から決めてたから!
でも今までのことを思えば敗戦も想定の内!仮にダメでも俺にはマッチングアプリがある!!(泣)
いよいよ、電車が最寄り駅に着きました。降りた人たちが過ぎゆくのを見ながら、私は改札前で彼女を引き止めます。
どうしたの?そう尋ねる彼女。
私はそこで想いを伝えました。笑ってる君も泣いている君も全部好きだということ、泣いている君がほっとけいないということ、何かあったら君を絶対守るということを。
そんなGacktの歌詞みたいな台詞が恋をすると出ちゃうんですね(笑)。
少し間が空いた後、彼女も涙ながらに言葉を紡いでくれました。
――今まで待たせちゃってごめんなさい。嬉しい、凄い嬉しいです。私も大好きです。
はにかみながら見つめ合う二人。彼女は涙を拭うと、おもむろに小指を差し出してきました。そして一言。
――守るってやつ、約束ですよ?
ゆびきりげんまんなんて小学校以来かもしれません。だからか、ぎこちなさが出ちゃってましたね。私も同じように右の小指を差し出します。
ぶんぶんぶんぶん。彼女は私の指を取ると、嬉しそうに大きく上下に振ってきました。顔を上に移す私。そこには今までで一番の彼女の笑顔がありました。
――指切った。
というわけで、回り道をしちゃいましたが、今は楽しくお付き合いさせていただいています。お読みいただきまして、ありがとうございました。オチとかはないよ(笑)。
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