見出し画像

「現場の決定権は所長様にある」建設SaaS企業の社員が現場に伺って気づいたこと

MCデータプラスでは2001年1月に提供を開始した労務安全書類作成サービス「グリーンサイト」を筆頭に、建設業界の課題を解決するSaaS事業を手がけています。

近年はグリーンサイトに集積されたデータを基盤としながら「建設サイト・シリーズ」としてプロダクトを拡充し、業界のDXを推し進めるチャレンジをしてきました。

そこで欠かせないのが、プロダクトのユーザーであるお客様を知ること。建設サイト・シリーズの中には建設現場で働く方々に日々の業務の中でご活用いただくものもあるので、プロダクト開発を進める上では実際に現場の様子を見ることや、お客様の声を聞くことも重要です。

MCデータプラスでもそのような取り組みに力を入れているのですが、今回は2021年に新卒で入社したメンバーに、とある現場を訪問した際の様子や感想をレポートしてもらいました。

「期待」と「不安」を抱えながらいざ現場へ

今回伺ったのは、国内準大手級のゼネコン様の現場です。このお客様はすでにグリーンサイトをご利用いただいており、新たに「ワークサイト」のお話も聞いてみたいとのことで、訪問させていただきました。

グリーンサイトは労務・安全衛生に関する管理書類をクラウド上で簡単に作成・提出・確認できるSaaS、ワークサイトは施工現場における資料共有・連絡や現場管理業務を効率化するSaaSです。

ちなみにお客様のオフィスではなく現場に伺ったのは、ワークサイトというプロダクトのユーザーが現場で働く方々だからです。

積極的なサポート活動の一環として、操作方法を直接お伝えし、プロダクトを試していただく。実際に使っていただくとなれば、導入までの道のりをお客様と共に描き、歩んでいく。導入後もサービスを十分にご活用していただくためのサポートを行いながら、その活動の中で得られたフィードバックを開発チームに連携し、プロダクトを改良していく。

こうしたカスタマーサクセス活動に力を入れることが、より良いサービスを作ることにも繋がっていくと考えています。

実際に伺った現場は以下のようなイメージです。

  • 駅からタクシーで20分ほどの場所

  • 周りに建物などはほとんどない

  • 工期が始まったばかりでさら地に近いような状態

  • クレーン杭打機で杭打ちをしている段階

  • ダンプトラックが出入り

  • 人も少なく、職人さんも少ない

  • 安全への注意を喚起するような掲示

※これらは実際の現場の写真ではなく、それに近いイメージ写真です
※これらは実際の現場の写真ではなく、それに近いイメージ写真です

私自身は現場を訪問する前に「期待」と「不安」を感じていました。

普段生活していて立ち入ることができるのは基本的に完成済みの建物です。“施工中の現場”に入れる機会はとても貴重なため、好奇心でワクワクしていました。

一方で「現場で働かれているのはどのような人たちなんだろう」「そもそもどのような様子なのだろう」といった現場の解像度が低いことからくる漠然とした不安や、しっかり受け答えできるだろうかといった自信の無さからくる不安でドキドキもしていました。

現場の決定権は所長様にある

実際に現場を訪問して気づいたのは「現場における所長様の権限は絶大である」ということです。

今回の現場ではデジタルをご活用するための設備がまだ十分には整っておらず、Wi-Fiや事務所の外に設置するデジタルサイネージは未導入でした。お話を伺っていて私が初めて知ったのは、多くの場合、それらの備品の導入可否を決定するのは所長様だということです。

所長様の中で生産性向上=業務効率化の重要性が高まるほど、現場のデジタル設備の充実も進んでいく。そのため私たちが提供するプロダクトをご活用いただく際にも、現場の所長様のニーズを汲み取りながら導入のメリットをいかに伝えることができるか、その上で導入の決断を仰ぐことができるかが大切であると感じました。

20年以上の運営で集積してきた膨大なデータには可能性がある

今回印象的だったのが、現場の大きさです。単純に面積が広いという話だけでなく、そこで管理されているクレーンなどの重機や現場を出入りするダンプトラック、そして現場に鳴り響く作業音。とにかく一つひとつが大きい。

でも、この巨大な現場の主体はあくまでも人です。そこで働く方々の力が、現場を動かしている。「人の手による大きなものづくり」に圧倒されると同時に、現場の方々の力になりたいと思いました。

またお客様の中には「労務安全領域や作業間調整領域の効率化を図りたい」といった目の前の業務改善に関わる要望だけでなく、「ゆくゆくはこれらの領域を横断してデータを利活用していきたい」といった要望も存在します。

MCデータプラスでは20年以上の運用実績があるグリーンサイトの膨大なデータを軸として、幅広いご要望にお応えするためのサービス群を整えてきました。そこで集積されるデータはサービスを跨いでご活用いただける仕組みになっています。

それを踏まえると、「ある特定の領域の課題解決」にとどまらず業界全体の課題の解消に取り組むための土台があることがMCデータプラスならではの強みであり、これから実現していかなければいけないコト=ミッションであると考えています。

個人的な目標としては、目の前のお客様に真摯に向き合いながら本質的な課題を考え続けていきたいです。そしてMCデータプラスの持つプロダクトという武器を手に、業界が直面する壁を打ち破っていくようなアクションを実行していきたい。

そうすれば自然とお客様の課題解決や会社の成長の一翼を担えるのではと考えています!

*MCデータプラスでは一緒に働く仲間を募集しています*


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?