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お墓について考える

今年も新型コロナウイルスのせいで、芦北へのお盆の帰省は叶わなかった。ご先祖様、お墓参り出来ずにごめんなさい。

一応長男なので、家のお墓について考える訳です。お墓さ、Amazon  S3で良くね?遺骨の代わりのデータを置いておくの。

家のユニークキーと遺骨代わりのDNA情報、遺影の画像データ、戒名なんかを元に不可逆ハッシュにしてS3上に格納。それを元に本人にまつわるデータが取り出せる仕組みなんかも作れるじゃん。家系図もブロックチェーンですよ。

何より、お墓参りが楽。httpリクエストだけで、あらゆる場所・タイミングでのお墓参りが可能だし、その他まざまなプロトコル、ツールでアクセスが可能、つまりアプリ化も容易。耐久性も99.999999999%で、1万年くらいは問題無さそう。実質的にクロスリージョンの仕組みなので、地政学的リスクにも強い。あとコスト、1GBのお墓(ご先祖様データ多く見積もって1人1MB 1000人分くらい入る)を用意したとしても、3円/月。安すぎる。

あと遺影はNFT化して収益が出るようすればいいと思う。家系に偉人が居れば財団とか作って世の中に還元出来るかもだし、もし犯罪者であっても、犯罪被害者に還元できる可能性もある。

思い返すは熊本地震の際、多くのお墓が倒れて、その隙間にねじ込まれるように、「お墓直します」の火事場営業DMが置いてあり、怒りをおぼえた。そして途方に暮れるおばあちゃんの後ろ姿が忘れられない。

また、お墓を守るお寺も結構な被害を受けてて、お墓を直す以前に、自身の本堂や門が崩れ、何年も復旧出来ない所も散見された。つまりフィジカルなものが絡む時点で、永代供養とか無理ゲーなんじゃ無いのかなと思うのです。経年劣化もするし、災害リスクも大きい。持続可能では無い。お墓を永く守るためには、金銭的コスト、人的コストを最小限にする必要がある。

お寺にして頂く供養や法要は今まで通りのやり方のままで良くて、もちろんお布施の制度もそのまま。コストが減る分相対的に余裕は増える。いい事づくめではないでしょうか。信仰に必要なコストは低い方がいいでしょう(某一教会とかのお金集めカルトは別でしょうが) クラウド対応お寺、増えてくれるといいな。

もちろん宗教観とかセキュリティの担保とか、懸念事項はたくさんあると思うのですが、どこかでわれわれ世代が向き合わないといけないのではないかと思っています。少なくとも僕の遺骨(データ)はS3に撒いてもらおう。情報処理技術者のはしくれとして、それは本望です。

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