渋谷の名店のボルシチを食品表示からつくる

 X(旧Twitter)で硬水で肉を煮るとアクがとれて肉も柔らかくなるという投稿を見ました。私もぜひこれを検証してみようと思いました。ただつくるだけじゃ面白みがないので某渋谷の名店で出しているボルシチをつくってみることにしました。

材料と方法

牛スネ    500g

牛切り落とし 200g

カットトマト 400g

ビーツ水煮  500g

ニンジン   3本

ジャガイモ  3個

タマネギ   1と1/4個

キャベツ   葉4〜5枚

食塩     30g前後

硬水     1100mL

牛脂      1個

マギーブイヨン 2個(8g)

砂糖      大さじ1

ラード     小さじ1

ガーリック粉末 小さじ1

醸造酢     小さじ1/2

野菜ブイヨン  1袋

料理用赤ワイン 120mL

ローリエ    1枚

粉チーズ    一振り

① 牛肉パックに付属している牛脂を鍋で加熱し、食塩を振った牛肉の表面を焼きます。

② 硬水(エビアン)を投入して30分以上煮る。

硬水(エビアン)は1100mL加えました。
蓋を閉じて加熱すると吹きこぼれるほどアクが出ます。

③  野菜ブイヨンを加えます。野菜ダシの旨みをここで加えるためです。

マルトモの国産野菜のブイヨンを使いました。

④ 赤ワインを加えます。
⑤ 20分以上加熱してアルコールを飛ばします。
ワインによって巨大な塊肉の臭みを抜いて風味が向上します。

タカラ料理のための赤ワインを使いました。
牛肉の匂いだけになり、ワインの赤みがなくなります。
砂糖大さじ1と水大さじ3を加熱します。
茶色になりつつあります。この段階から速いです。
できたカラメルに酢と水50mLを加えます。

⑥ ガストリックソースを酢と水、砂糖で作ります。このソースを煮込みの時に加えてシチューのコクを出します。

多いと牛脂の匂いがスープに影響しますので除去します。

⑦ できたスープを一晩置くと牛脂がこのように塊になります。硬くなった脂を取り出し、一部のみを野菜炒め用にとっておきます。

ローリエと鍋の牛脂、ラードを圧力鍋に入れます。
タマネギを透き通るまで炒め、他の根菜を順に入れます。
キャベツがしんなりするまで炒めます

⑧ タマネギを半くし切り、ニンジンは乱切り、
ジャガイモは12分割にします。キャベツは一口大にして順に炒めていきます。
⑨ ビーツの水煮はスライスしてさらに4分割してから、鍋に投入します。

水煮は予め切れ目を入れてから汁を出してから使います。
ビーツの汁でヘラまで染まりそうになりました。
煮込みの牛肉とスープを鍋に加えます。
パックのカットトマトを全て加えます。

⑩ 煮込みの牛肉とスープ、カットトマトを加えてマギーブイヨン2個と⑥のガストリックソース、ニンニクのすりおろしを加えます。

ガストリックソースを投入します。
ニンニクすりおろしを加えます。
分量外のエビアンで水位を調整します。
適量の粉チーズを加えて旨みと風味を調整します。

⑪ 硬水で水位を調整したら鍋の強火にして7分間加圧・加熱します。煮込みが終わったら15分以上鍋を静置してから蓋を開けます。最後は粉チーズで旨みと風味を調整して完成です。

全体的に美味しくできました。圧力鍋の容積の大半を食材が占めていたので圧力が抜けるまで時間が少しかかるのが難点でした。できたシチューはサワークリームを添えても味変で楽しめると思います。

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