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めげている場合ではなかった

私がかつて4ヶ月程働いていた職場。1年以内離職率100%(笑)。

1日や3時間で退職してしまう人もいるような所でした。お~怖い、怖い。

職種経験が全く無い状態で、入社した私。当然、右も左も分かりません。

ところが、この職場のボス夫妻は、人に質問することは勿論、人に仕事を教えることも禁じていました。

しかし、質問しないと仕事が進みません。

毎日、ボス夫妻に罵倒されながら質問をしに行く私。

やがて、ある事に気が付きました。

なんと、しつこく質問すれば、10回に1回位の割合で答えが返ってくるのでした。

怒鳴られようが、罵倒されようが、答えを貰えば仕事は進みます。

答えを貰えればラッキー位の気持ちでないとやっていけません。

毎日激しく罵倒されている私を、こっそり助けてくれた女性がいました。

彼女は私より後に入社したのですが、職種経験がありました。

昼休み、仕事終わり等、ボス夫妻がいなくなると、色んな事を教えてくれました。

彼女の助けもあり、なんとか、ある仕事のやり方を身に付けた私。

彼女には、感謝してもしきれません。

この仕事が出来るようになったことで、今の職場に転職することができました。

私が退職を申し出る直前、ボスの妻が私に言いました。

「あなたは、どんなに私が怒鳴りつけても、決して質問することを止めなかった。それだけは、あなたの凄いところです!」

「はぁ~?」「今更、何言うとるねん!」すっかり、あきれてしまった私。

目の前の仕事を必死でこなしていた私。

当時、怒鳴られても、自分にとっては、前進することが最優先なのでした。


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