花甘露

安住の地を求めてさまよう、しがないサラリーマンです。人生には、馬鹿馬鹿しいことも時には…

花甘露

安住の地を求めてさまよう、しがないサラリーマンです。人生には、馬鹿馬鹿しいことも時には必要なんだと思う今日この頃。ちょっと滑稽で笑えるお話を中心に書いてみようと思います。

最近の記事

滑稽ながらも…

私の父。 言葉少なに、微妙に人を導きます(笑)。 導かれている本人は、その事に、ちっとも気が付いていません。 目の前の相手に、多くを喋らせる父。 一見、たわいもない様な相づちを入れて、相手を乗せて行きます。 そして、いつの間にか、自分のペースに巻き込んでしまう父。 理不尽な事を言って騒いでいる人がいると、父が呼ばれます。 どこで身に付けたかは謎の実力を行使して、変人を平和な世界へ連れて行きます。 ある日、変人のうちの1人が、父に言いました。 「ウソつき!」

    • 謎にモテる男の有り様

      私の母。 一緒に暮らすには、なかなか大変な部類に入ると思うのです(笑)。 母の実母(祖母)は、母が小学校2年生の頃から一緒に暮らし始めたのですが…。 とても、手を焼いていた模様。 まあ、一旦は母を捨ててしまったのですから、上手く行く訳もないのですが…。 誰からも守ってもらわずに幼少期を過ごした母は、幼くして強烈な自我を確立。 実母を見て思いました。 「こんなアホな考えでおるから、不幸から抜け出せへんのやわ!」 そして、実母に説教。 「しょうもない男(祖父)に

      • 新人さんに訪れた試練

        今日は、やっとこさ金曜日。 この日を切望していたハズの女性従業員。 私の目の前の席に座っています。 「本物の金曜日がやってきたよ!」 そう、声をかけてみたところ…。 冴えない表情で、「私、金曜日は死んでるんで…」と答える彼女。 彼女の担当しているお客さんは、かなり厄介。 時には怒鳴られたりして、メンタルはボロボロ。 それにしても、ボスはどうしてお客さんを選ばないのか? 私の前任者も、ヘンテコなお客さんにメンタルを壊されたというのに…。 ちなみに、このお客さ

        • 戦う勇気は無かった

          私の前の席に座っている、職場の戯れ相手。 「花甘露さん、今日は金曜日だと思ったら、まだ後1日あるんですね…」 「あ~あ…」 毎週、同じことを言っては、ため息をつきます(笑)。 労働意欲は、ゼロどころか、マイナス。 彼女、家賃の高い所に住んでいるらしく、生活はギリギリなのだとか…。 おからパウダーで、お手製のおやつを作って持参。 「チョコレートが高くて、買えないよ~」 「こんな貧乏で、子供なんか育てられませんよ!」 「結婚なんて、ムリムリ!」 (なんか、身に

        滑稽ながらも…

          唖然とした講義

          今日は、職場で業務についての勉強会が開催されたのですが…。 何故か、Zoom。 そんなに大所帯でもないのに、一体、どうしたことか…。 講師は、実務チームのリーダー。 講義が始まっても、Zoomの画面は真っ黒のまま。 皆、自席で、各人のPCを見つめます。 (なんか、おかしくないかい?) それでも、ひたすら喋り続けるチームリーダー。 意外にも、とても分かりやすく説明できていました(笑)。 そこで、私は気が付きました。 このリーダーは、人と面と向かって話すのが苦

          唖然とした講義

          あるのは自信だけだった

          私の母。 滅茶苦茶、近寄りがたい。 生まれてすぐに両親に捨てられてしまった母は、怒りの人生を歩み始めます。 勤めていた会社の同僚達に、「あの人は喋らないけど、1番怖い…」などと恐れられていた程です。 その身から放たれている強烈なオーラに加えて、美し過ぎる容姿。 人によっては、それを「気品」と表現したりします。 普段は氷の様に冷たい表情をしている分、珍しく微笑んだ時のギャップは凄いものが…。 「仏様の様だ!」 美しい歯並びが際立ち、それを見た人達からは、感嘆の声

          あるのは自信だけだった

          心穏やかならず

          我々の業界。 入社時に、大抵のボスが言います。 「残業は、ほとんどありません!」 ところが…。 ボスの発言は、大抵、ウソとなります(笑)。 今のボスも、例外ではありません。 ボスは仕事ではなく、社会奉仕活動に夢中。 気が向いたら職場に来て、多くの時間、パソコンでマージャンゲーム。 それで気が済んだら、帰宅。 従業員達よりもかなり早い時刻に、居なくなってしまいます。 そして、チームリーダーに尋ねます。 「なんで、皆、こんなに残業多いの?」 これに、リーダ

          心穏やかならず

          働きたくない日もあるさ!

          昨日はアレルギー治療のため、病院へ。 主治医は、いつも私を最後に診ます。 たとえ、早く行ったとしても…。 (酷いぜ、先生!) この事が分かっているので、営業時間終了間際に病院へ入ります。 私が診察室に入ると、先生の愚痴が開始。 「世間じゃあ、働き方改革とか言ってるけどさー」 「だんだん、働きにくい世の中になってるよなー」 「あー、仕事、辞めたい!」 (あっ、そう…) 「遊びまくって、貯金ないしなー」 「僕は、年収が○円しかなくてさー」 「老後資金なんか

          働きたくない日もあるさ!

          意欲を奪うギリギリの生活

          最近、職場の戯れ相手との主な会話の内容が、節約や暗い老後について(笑)。 「花甘露さん、定年退職なんて、夢のまた夢ですよ!」 「働ける年まで働かないとー」 「貯金なんてムリだしねー」 「給料低すぎて、食べたいものも食べられないし、あー!」 「業務スーパーで冷凍魚一週間分買って、ひたすらそれを食べ続けるんですねー」 「味噌汁食べたいけど、我慢ですね!」 (あーあ…) こんなんで、労働意欲が湧く訳もなく…。 我々のいる業界は、人手不足なのに、給与額は全く上がりま

          意欲を奪うギリギリの生活

          思うところはある

          私という人間に対して。 良い意味でも、悪い意味でも、本音を話しやすいのでしょう…。 今日は、3日前に入社したばかりの新人さんと同じエレベーターに乗ったところ…。 いきなり、以下の様な発言が始まります。 「この職場に、有資格者は何人いるんですか?」 「その資格、持っている意味、あるんですかね?」 「結局のところ、コネが一番大事でしょう?」 「私、ここの社長、苦手なんですよね!」 「体育会系の体してますよね?」 「私、(この職場)長く続くか分かりませんよ!」

          思うところはある

          魅力ある職場?

          最近、ボスが今後の採用計画を発表。 なんと、従業員数を今の倍以上にしたいのだとか…。 今の従業員数でも、我々の業界では多い方です。 数ヶ月前までは、「自分はもう年だから、拡大路線は走らない!」などと言っていたのですが…。 職場には専任の総務担当者もおらず、組織としては、イマイチ。 福利厚生も無いに等しい状態。 ボスは、社員旅行と飲み会を売りにしている様ですが、コレ、魅力としてはイマイチ。 この業界の多数の人は、職場で腕を磨いたら、サッサと待遇の良い一般企業へ移っ

          魅力ある職場?

          お客さんは、必ずしも神様ではない

          昨日、ベテランの新人さんが入社。 今まで私が担当していたお客さんを担当することになった模様。 このお客さんの仕事は、滅茶苦茶難易度が高め。 仕事のできる先輩ですら、23時まで仕事をして5日間以上もかかっていました。 しかも、私を含め、4人で仕事をしてこの始末。 完全なる赤字でした。 それにしても、今までこの仕事を覚えようとしてきた私の時間がすべて無駄に…。 先輩の内の1人もこの仕事から外れることになり、4人で行っていた仕事を、これからは3人で行う模様。 もう、

          お客さんは、必ずしも神様ではない

          リーダーの器とは?

          今日は、新人さんが入社。 新人と言っても、超ベテランです。 職場にチームリーダーは居るのですが、人を統率する力はイマイチ。 それを憂いたボスが、本当の意味で、リーダーとしての器のある人物の採用を画策。 「もう、仕事をするだけの人は、採用しないよ!」 それにしても、今まで自社でその様な人物を育てて来なかったボスにも、責任はあるのです…。 突然、思い立った様に、他所からリーダーにふさわしい人物を探す決断をしたボス。 果たして、今日入社した人にその器はあるのか? 父

          リーダーの器とは?

          驚くべき寛容さ

          今月は、仕事が大量にやって来るのですが…。 ボスがまたしても、新しいお客さんの仕事を引き受けようとします。 (もう、キャパオーバーなのでは…?) しかも、他よりもかなり安い値段を提示しているようなのです。 我々の職場は、この業界では珍しく、全ての仕事をダブルチェックしています。 この人件費も考えると、赤字。 仕事のチェックだけで、深夜まで残業することもあるのです。 特に、職種経験の浅い従業員の行った仕事のチェックには、かなりの時間を要します。 自信が無いまま仕

          驚くべき寛容さ

          自分で成長する時代

          最近、仕事が殺到し過ぎて、新人教育が疎かになっている職場。 もう、職種未経験者の採用は中止。 今居る、職種経験の浅い人達の教育が課題となっています。 私も、決してベテランの部類には入らないのですが…。 後輩の仕事のチェックをした際、理解が足りないと思われる箇所があると、書類に分かりやすい資料を添付する様にしてみたところ…。 ある後輩がやって来て、言いました。 「花甘露さん、分かりやすい資料を添付して頂いて、ありがとうございました!」 お互い、大量の仕事を抱えてい

          自分で成長する時代

          無駄で鋭気を養う

          今週は、夜遅くまで残業続きでした。 年度始めで、仕事が殺到しています。 私は途中から、担当外のお客さんの仕事をする羽目に…。 目を皿の様にして、書類のチェックをします。 この書類の作成者は、ケアレスミスが多いので、余計に緊張が走ります…。 書類に間違いを指摘するための付箋をビッシリ貼り付け、本人に渡します。 まあ、ミスをゼロにすることは不可能なのですが…。 そもそも、人手不足で皆、過重労働気味。 従業員達は、ミスが発生しやすい環境下に置かれているのです。 過

          無駄で鋭気を養う