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デザイン×サスティナビリティセミナーレポート 第1回「はじめに」

こんにちはサスティナブル経営チームの小泉です。

突然ですが、サスティナビリティにまつわるクイズです。(先日の「「デザイン」 ✕ 「サスティナビリティ」入門セミナー」でも出題されたものです)


 Q. コロナを機に増加した「在宅ワーク」と従来の「オフィスワーク」
   どちらがより「サスティナブル」な働き方だと思いますか?

なんとなく、在宅のほうがサスティナブルなのでは? と感じる方は多いと思います。

たとえば、通勤という要素ひとつとっても、地方ではマイカー通勤者が多いので、CO2排出量の観点であまりサスティナブルではないからです。

しかし別の角度から見ると、ある人は在宅勤務で浮いた通勤時間分、つい働き過ぎてしまうことがあるかもしれません(仕事とプライベートの線引きがうまくできなくなるパターン)。

うまく自分の時間を確保できた人も、余った体力で週末に車でお出かけが続くようでは、これもサスティナブルから遠のいてしまいます。あるいは、リモートワークだからといって海外を転々としながら働くアドレスホッパーが、頻繁に飛行機に乗ってCO2を排出する可能性もあります。

極端な例ではありますが、どっちがサステナブルか? の判断は難しいものです。

ひと昔前のサスティナブルの定義といえば、「環境」という側面の他は「継続的に利益を生み出せるか?」という点に終始していたようですが、80年代末にはこの定義が新しくなり、「未来の世代まで継続できるか」といった社会的な視点も含まれるようになりました。「環境」「経済」「社会」まで視野に入れて判断しなければならないという、なんとも複雑な概念が「サスティナブル」です。


人は、とるべきアクションがはっきりわからない課題に取り組むのが苦手です。サスティナブル関連のトピックも例にもれず、何から始めたらいいのかもわかりづらいため、一歩が踏み出しにくいことと思います。私たちmctは今、そんなみなさんと一緒に、サスティナブルについて考えることを始めたいと思っています。

私たちmctにできることは、「企業がどのような価値をユーザーに提供すべきなのか」を考えることです。その前提で、デザインイノベーションの観点から、サスティナビリティに最も大きな影響を与えることができる領域は、デジタル、環境、社会の3つであると考えています。

今回のセミナーでは、これら3つの視点から世界中の様々な事例を紹介させていただきました。すでにサスティナブルに動き始めている企業がどのようなアクションをとっているのか? ユーザーは企業にどんな価値を求めているのか? 私たちの集めた事例が、みなさまのインスピレーションにつながれば幸いです。


・株式会社mctについて

mctは、世界が認める最新の手法、人々に感動を与える創造力、そして障害を乗り越え、実行するチームづくりを通じて人間中心イノベーションのお手伝いをしています。


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