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魔法ワールドが現実に!デジタルで進化するエンタメ

年度末まであと少しですね。週末には大学入試の後期試験も合格発表があったようで、春からの新生活や新年度に向けてなんとなくドキドキソワソワしている街の雰囲気を感じます。

卒業を迎えた方は卒業旅行に出かけている時期でしょうか。社会人になってしまうと「卒業旅行」にはもう出かけられないので懐かしさもありつつ、あんな無茶な旅行にはもうなかなか出かけられないな‥なんて思ってしまいます。

さて今回の【勝手に分析!Good CX】は最新エンターテイメント施設の「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」について分析していきます。


映画の世界に入り込めるスタジオツアー

「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター」をご存知でしょうか?
2023年6月にオープンした最新のエンターテイメント施設で、映画の世界の舞台裏や魔法ワールドの秘密を発見できる新しいウォークスルー型の施設になっています。

施設全体が「ハリー・ポッター」の映画に出てきたシーンを再現したスタジオになっており、全て回りきるのに6時間以上かかりました…!

いざ、「動く肖像画」を体験!

まずは事前に専用のアカウントを登録します。事前にもメールで案内が届いていたようなのですが気づかず・・到着後、ツアーまでの待ち時間で登録を完了させました。登録はメールアドレスとパスワードを設定すれば簡単に終えられます。これによって、各体験スポットでQRコードをスキャンして体験ができるようになりました!

「動く肖像画」の体験ブースの前でQRコードを読み込み、体験スタート。
カメラが設置されている撮影スペースで5秒程度の動きを撮り終えると、すぐに隣のエリアで肖像画の1つとして自分たちの映像が反映されます。こちらに向かって手や杖を振っている姿が写っていて、まるで自分たちも動く肖像画になれたような気分でした!
この撮影映像は前述のアカウントページにアクセスすると、あとから手元のスマホに保存することもできました。

(左)大階段と動く肖像画のゾーン
(右)壁一面に飾ってある肖像画の1つとして撮影した映像が流れる

デジタル技術による施設体験の向上

CXの観点で捉えると、デジタル技術によって施設での体験価値が向上していたことが分かります。
1つ目は、セット内の肖像画モニターに映し出されると自分も世界観に入ったような深い没入感が味わえること。
2つ目に、無人でカメラだけが設置された空間で撮影できるので、よくあるテーマパークでの「撮られている集合写真」ではなく自然な表情、動きを残すことができたこと。
3つ目に、カメラマンが不要なためグループ全員が楽しんでいる姿を思い出に残せたこと。
また、その場で体験するだけでなく映像を持ち帰れたことも満足度がかなり高くなった要因になりました。

カメラマン不要で全員の思い出を残せる点はテーマパークを訪れた人にとっては地味に嬉しいポイントではないでしょうか。メインスポットで全員の集合写真を撮影するためには、三脚を準備するか周りの方に撮影を依頼する必要がありますが、ここではそういった手間をかけずに記録を残すことができます。

世界観を重視した施設では現実に引き戻されない配慮が多々なされていますが、このスタジオツアーではまさに魔法界に没頭して楽しむことができました。6時間以上楽しんでもまだまだ時間が足りなかったので、また機会を見つけて訪れたいと思っています。

(執筆者:エクスペリエンスデザイナー 渡邉紗希)
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