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読書感想 余計なことは言わない

今日も30℃超えの地域が多いようで、9月中旬になっても暑いのは少し辛い。しかし、風は秋を感じさせるもので、朝の散歩では気持ちよく感じさせてもらった。若干金木犀の匂いも感じたな。気のせいかな。

昨日はガッツリとランニングをしたので、足の疲労度はかなり大きい。大腿筋の外側が両足筋肉痛だ。あと不思議と腹斜筋も痛い。腕がガチガチに固まった状態で振っていたから、この脇腹の痛さにつながったのかな。あと体幹も意識しないといけないかな。体が悲鳴を上げている。この声にも耳を傾けて、自分の体のことを知りたいな。

さて、今日も読書感想をします。

「最高のコーチは、教えない 吉井理人著」である。

前にもまとめたが、1/3程度の進み具合での感想だったので、今日は読破したあとの私が感じたことを書いてみたい。

結論から言うと、2つです。(1つにまとめられなかった・・・泣)
1つ目に「『教えない』という指導法は一見サボっているように見えるが、理論に基づいている。それを自分の言葉で言語化できている」

2つ目に「余計なことを言わない」

1つ目の「『教えない』という指導法は一見サボっているように見えるが、理論に基づいている。それを自分の言葉で言語化できている」について。

このキャッチーな「教えない」というワードだけを切り取ってしまうと、

「教えないで選手に考えさせる指導をしよう」
「何も言わないで見守りだけにしよう」
「楽ちんな指導が選手、コーチにとってもギスギスしなくて良い」

といったような受け取り方をしてしまうこともあるかと思う。でもそんな浅い話ではない。この「教えない」という指導をするためには、論理的に理解をしていないと機能しないし、むしろ伸ばせる能力も伸びない可能性がある。

例えば、「PM理論」を挙げている。これを「スポーツコーチング型PMモデル」として、著者は指導に生かしている。

この図でいうと、緊張感があるのは、「パートナーシップ型コーチング」だと話す。なぜなら、いつでも高度な質問に答えられるようにしておかなければならないからである。

「昨日の投球の○○球目のボールはあれで良かったんですかね?」
「あの球をスライダーにしたらどうなってましたか?」

と突飛な拍子に質問が飛んでくる。そこで、コーチとして選手が納得するような答えをしなくてはならない。しかも、選手は熟練度が高まっているベテラン選手だ。

選手がどの位置にいて、自分がどんなコーチングをするべきなのかを見極めなくてはいけない。

2つ目に「余計なことを言わない」である。

これは、選手の掌握術に関わる話である。著者はコーチングの基本を「観察」「質問」「代行」としている。特に、「余計なことを言わない」が生かされるのは、「質問」場面である。

「観察」は、この選手がどんな選手かを観察する。周りの選手から情報を得る。(できるだけ本人に「あなたは休日何しているの?」などと聞かない。社会的勢力がコーチと選手で生まれているので、バイアスをかけて答えてしまうから)

「質問」では、質問に対しての答えに口を挟みたくなるものだ。
例えば、「今日のピッチングは何点?」「(負けたのに)80点です」「この球とこの球が良くなかっただろ!分かってないな」と言いたくなることも出てくる。
しかし、口出し無用である。

大事なことは、「自己客観視」と「信頼関係の構築」である。

余計なことを言うことによって、自分のことを振り返る力が育たないし(答えを探しに行こうとしてしまう)、本当に思っていることを言いたくなくなる。

それでは良くない。

基本的には、質問内容は基本的にはフォーマットを決めて、選手も答えやすくする。機械のように聞いていても心を掴めないので、傾聴のスキルも必要となる。相槌、うなづき、沈黙など。

ネットニュースに「体罰をしない、許さない サッカー部の指導」があり、拝読した。そこで書かれていたのは、「私は誰よりも選手のことを理解している」と言い切っている監督の言葉である。ここまでの気概があれば、心に響く指導ができるのだと思う。

コーチングが不易な部分もあるが、「川の流れのように」変化していくものだと感じた。時代背景、選手の特性に合わせて、手法を選んでいけると良い。


今日は、結論が2つになってしまったので、長くなってしまった。反省である。
私のnoteも「川の流れのように」ゆらりゆらり変化させながら、書いてみようと思う。最長の1800字!泣

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