読書感想 自分のことは自分では見えていない

また一つ、大きな仕事が終わっていく。
と言いつつ、再来週にもまた大きな仕事が始まる。
その準備を入念にやっていきたい。
そして、来年はどんな一年にしようかな。と悶々と考えてしまう。

さて、今日も読書感想をやっていく。書籍は「仕事の辞め方 how to quit a job 鈴木おさむ著」である。

話題の一冊。私も御多分に洩れず、すぐポチり。ミーハー魂に火がつく。

半分読んでみての感想をまとめる。結論はこれだ。

「上手くやるは、見え見えなものだ。自分のことは自分で見えていないことが多い。立ち止まって、幽体離脱で自分を見る癖が必要だ。」

いわゆる「俯瞰して見る」である。
鈴木おさむさんも「俯瞰で見る」が大事だよと述べている。

僕はこの仕事をしてきて、自分のことを「俯瞰で見る」ことが出来る人は優秀だなと思っています。
俯瞰で見るとは、自分を客観的に見ること。俯瞰で自分を見られる人は、自分の頭上をドローンカメラが飛んでいて、そのカメラから自分がどんなふうに見えているかを理解する。
これはなかなか難しいことです。感情的になった時ほど、自分をふかんで見ることが出来ません。

仕事の辞め方 鈴木おさむ著

気づいた方もいると思いますが、私は「俯瞰して見る」と書きました。
著者は「俯瞰で見る」と書いています。

この違いの意図は、こうです。
「俯瞰して見る」は自分から徐々に離れていって、どう見えるか観察する。
「俯瞰で見る」は、パッとドローンカメラの映像に切り替わって自分を見る。
つまりは、「俯瞰して見る」は行動しながら見る行為であり、「俯瞰で見る」は映像の切り替わりで見ることを指すと私なりに使い分けている。

「俯瞰で見る」の方が高次的かなと思っている。
スピードが速いイメージ。

「俯瞰して見る」はゆっくりしている感じ。

もう一つ書きたかったことは、「上手くやる」の落とし穴について。
著者は、こう書いています。

(Aさんは)は若い頃からプロデューサー的なポジションで、付き合いもノリもよく仕事もできた。
ただ30代を過ぎて40代に突入し、立場が人を変えた。簡単に言うと、結構上のポジションに出世をした。
このAさんが、部下から陰で激しく文句を言われているのです。そしてAさん自身は気づいていない。
なぜなら「自分はうまいこと出来ている」と思っているからです。
20代、30代の部下に対しては、本人たちがやりたいことをクリエイティブな理由で却下していると思っているのだが、それはAさんが上に通すのが面倒だったり、上から嫌われたくないからというのが見え見えになっている。

仕事の辞め方 鈴木おさむ著

結構耳の痛い話である。
上手く出来ていると思っていると勘違いしているのだ。
これは痛いが、自分も往々にして起こしている勘違いだ。
他人のことだと「見え見え」だと気づくものだが、自分のことになると気づかなくなってしまう。
「俯瞰して見る」癖をつけていきたい。

先日ストレングス・ファインダー(クリフトン・ストレングス)の2回目をやってみた。(2回もやるもんでない!と書かれていたが、やるチャンスがあったので8年ぶりに)

すると、上位5位の中に、「内省」が入っていた。
ちなみに1回目は「内省」は入ってなかった。

この8年間で「内省」がストロングポイントになっていたのか、、、
失ったものもあるがな。

「内省」が得意なら「俯瞰して見る」もできるようになりたいものだ。

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