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読書感想 時間的ゆとりと苦労と混乱を許容できるか

今日で三連休最終日。いやー回復しましたね。
身体は回復しやすいとされているが、心が回復しにくいと言われている。
身体の病気よりも、心の病気の方がダメージは大きい。

ってことは、三連休の激務は、心にダメージがあったってこと?
四面楚歌でもやり切れた、グリットできたことは非認知的スキルは高まったということで。大人の私にも必要な力ですね。最近の私のトレンドの「非認知的スキル」。

さて、今日も読書感想をやっていく。書籍は、「HELPING CHILDREN SUCCEED 私たちは子どもの何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む ポール・タフ著 高山真由美訳」


まず、感想の結論から。

「インセンティブ(刺激)よりもモチベーション(動機づけ)を。コントロールされていることに子どもは敏感なものだ。だからむやみにコントロールしようとしないこと。そして、自己を高めたい欲求は持っているものだ。」

どういうことか。
インセンティブといったら、社会人がよく使うワード。行動を促す「刺激・動機・励み・誘因」を意味する言葉。ビジネスでは、「報奨金」を指すときもあるそう。
本書でも、学習するために「学習したらお金がもらえる」という実験をしたそうだ。そうしたら、まったくの効果なし。

やはり大事なのは、モチベーションだというのだ。
しかも外発的動機づけではなく、「内発的動機づけ」

内発的動機づけのポイントは3つ。
「自律性」「有能感」「関係性」である。

生徒たちが教室で「自律性」を実感するのは、教師が「生徒に自分で選んで、自分の意志でやっているのだという実感を最大限に持たせ」、管理、強制されていると実感させない時である。
また、生徒が「有能感」を持つのは、やり遂げることはできるが簡単すぎるわけではないタスクを教師が与えたときである。
さらに、生徒が「関係性」を感じるのは、教師に好感を持たれ、価値を認められ、尊重されていると感じるときである。

ご褒美シールをあげたときではない、ということだ。

ここから私が考えるのは、「コントロールされることを嫌がる」「もともと向上心をもっている」、この2点だ。

大事になってくるのは、即効性を求めるとコントロールしがちであることを知る。
怒鳴る、説教する、ご褒美をあげる。

向上心があるので、長期的に時間的ゆとりをもって、苦悩しているときや混乱しているときもスキルが高まっているときだと見守る度量が必要である、

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