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多分、これからもずっと

外出前、Alexaで天気予報を聞く。Alexaは今日の最低・最高気温、現在の気温を教えてくれる。年のため、スマホで天気予報アプリを開き、今日の天気と気温を確かめる。Alexaの言っていることは概ね本当らしい。しかし「温度」という数字だけでは、暑いのか寒いのか想像がつかない。だから最終的な判断方法としてベランダに出る。なるほど、今日は「ちょうど良い気温」だな。

…というところまでやっているのに、わたしはいつも着る服を間違える。特に多いのが、薄着で出てきてしまうパターンだ。
今日もそうだ。自転車で走りながら、道ゆく人の中に自分と同じような格好(スウェットにパンツ)の人がいないか探すも、多くの人が何かしらの上着を羽織ってる。「やっぱりそうですよね!」の気持ちと、「いや、でもこのスウェットは若干の裏起毛だから、温かいので…」という言い訳じみた気持ちが交差する。

人通りの多い駅に近づくと、わたしくらいの薄着の人や、歩いて温かくなったためか手に上着を持った人などが増えてきた。仲間が増えたような気がして嬉しくなる。
そのまま目的地であるスーパーで買い物をしている間も、同じように観察を続けた。薄着勢はいないでもないが、上着スタイルが圧倒的に多かった。

そうして諸々の買い物を終えた頃、気温はだいぶちょうどよくなっていた。その時「ほら、薄着で正解だった!」と得意な顔になるよりも、わたしはいつまでこの微妙な失敗によって、街の人々の服装をチェックし一喜一憂するという愚かなことをし続けるのかな、と少しだけ呆然とした。

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