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ルソー「エミール」

今回はNHKの100分de名著シリーズ、「自分のために生き、みんなのために生きる」を読みました。ルソーが書いた「エミール」についての解説書です。エミールは、「社会契約論」を実行するために必要なことを兼ね備えた人材をどのように育てられるのかをテーマにし、架空の人物『エミール』を理想的に育てていこうという物語です。では、ルソーが理想とする人材、そして理想の教育とはどのようなものだったのでしょうか。 1.ルソーが理想とした人物像ルソーは「自由な社会」の理念を設計した思想家ですが、

    • 【映画】ミニマリズムー本当に大切なものー

      幸せを求めてお金を稼ぎ、お金持ちになれば幸せになれるという幻想に振り回される私たち。広告が私たちに刷り込む「幸せ」を買うために必死に働いて、寂しさや自己肯定感のために「物」を買い続ける私たち。 これは、そんな「幻想の幸せ」にとらわれていたある人間が、「ほんとうの幸せ」を見つけた物語。 人が所有するもの一つ一つに、意味が与えられているだろうか。 なんとなくそこに存在しているもの いつか使うだろうと思ってずっと使われずにあるもの ものが増えると、人は定期的に整理整頓をし

      • カント『純粋理性批判』

        まず、哲学書を読むときには、それが何のために書かれたのか、著者の問題意識を理解することが大切らしい。今回読んだ『純粋理性批判』でカントが解決しようとした問題はざっくり2点。 1. 自然科学の信頼性を解明すること 2.「よく生きるには何が必要か」の問いに答えること ①カントの前提科学の知が客観的なものであると証明するためには、まず共有可能な客観的な認識の成り立ちを証明しなければならなかった。カントは、世界を2つに分けて考えている。私たちの心に現れた主観の世界『現象界』と、

        • カール・マルクス「資本論」

          NHK の 100分de 名著 シリーズ、カールマルクス『資本論』 今まで、社会主義より資本主義でしょ、ってなんとなく思ってた。でも、学校の先生も、親や周りの大人もみんな、無意識レベルで「資本主義」の犠牲者になっていて、しかもそこに何の疑問も抱いてこなかったのかもしれない。私もまた、「資本主義」に巻き込まれている一国民だった。 -------以下、要約&本文抜粋です----------------------- ① 資本主義は、生活を貧しくしていた?!資本主義は、モノを

        ルソー「エミール」

          映画「さとうきび畑の唄」

          真珠湾攻撃から、沖縄の地上戦を経て終戦に至るまでを描いた映画、「さとうきび畑の唄」。明石家さんまさん、黒木瞳さん、仲間由紀恵さん、上戸彩さんといった豪華な出演者が、人間味あふれるストーリーで戦争時代を生きていく。涙なしでは見られない作品でした。 日本が悪だとか、アメリカが悪だとかじゃなくて、日本兵もアメリカ兵も、みんな同じ「人間」なんだ、というメッセージがとても心に響きました。 戦争なんかしたくないという人、国のために戦いたいという人、家族の帰りを待つ人、死ぬ覚悟で戦い抜

          映画「さとうきび畑の唄」

          性暴力の犠牲となった、戦後ドイツの女性を描いた映画をみました👀

          "Anonyma : Eine Frau in Berlin (A Woman in Berlin)" っていう映画、知っていますか? 日本語版だと、「ベルリン陥落1945」っていう、原名の要素が全くない題名になっています。 第二次世界大戦でドイツが敗戦した直後のベルリンの様子を描いたお話です。 ドイツって、ヒトラーについての映画、ドイツが悪者として描かれている映画をたくさん出しているけれど、ドイツ側が被害者として描かれている作品ってあまりない印象でした。(私が知らないだ

          性暴力の犠牲となった、戦後ドイツの女性を描いた映画をみました👀

          「火垂るの墓」の感想

          スタジオジブリ作品で、戦争をテーマにした映画「火垂るの墓」を見てみました。この作品、海外の友達から、見たよ!ってよく言われるんです。(だから見ました😅) 一言でいうと、すごく悲しいお話。まあ、戦争の話だから楽しい話でないことは想像がつくんですが、なんというか、1個人に着目したお話になっているので、感情移入がしやすいのかなと思います。 例えば、コロナウイルスの感染者数も、何百人とか何千人とか言われてもピンとこない人は少なくないと思います。でも、その亡くなった1人1人の家族や

          「火垂るの墓」の感想

          本ってどうやって読むの?(笑)

          せっかく本読むなら、効率よく理解して、今後に生かせる学びが欲しいな~ って思って読んだのがこれ。 「学校では学べない。読んだら忘れない読書術」  この本自体長くないから読みやすいし、とってもわかりやすかったです😄 本の内容から、私が特に共感・納得した点を書いていきます! 1.読む前の準備目的を見える化する。 「この本からどういう情報を手に入れたいのか」 「この本を読み終えて、自分がどう変わりたいのか」 「この本をどうして読みたいのか」 本を読む前にこの3つを

          本ってどうやって読むの?(笑)