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「風変わりな夢」

 17年前に見た夢を書き残してあった。

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 上空を見上げると、そこに不思議なサイズの天体らしき球体が浮いているのが見える。見かけのサイズは、太陽がテニスボールぐらいだとすると、ゴルフボールぐらい。地球のような青い色で、雲らしき白い紋様がクルクルと回転している。もし、それが天体だとしたら、凄い回転速度だ。

 僕が立っているのは、東京のマンションの6~7階の1室。見覚えのない部屋だ。30~40代の男女数人の姿が見える。見たことのない顔ばかりだが、夢の中では前からの知り合いのような雰囲気だった。これから食事らしく、ダイニングテーブルに徐々に集まってきている。

 部屋の中から再びベランダの外を見ると、さっき上空に見えていた天体らしき球体が、すぐそばまで移動し、ふわふわと浮かんでいる。上空にあれだけでかく見えていたのに、目の前に来ると、直径1~2mほどの大きさに縮んでいる。でっかい地球儀みたいだ。まるで命を持った風船のように、空中を飛び跳ねるように動き回っている。
 面白いので、その様子をしばらく見ていたが、その動きを見ていると、どうも僕が見える範囲内だけを、こちらの気を引くかのように動き回っている。
 そこで、はたと気付く。

 「たぶん、こいつは、僕に会いたがっているんだ!」

 アルミサッシの引き戸を開けてやると、そのでかい地球儀は部屋の中に飛び込んできた。そして、ダイニング・テーブルの上に、すっと着地。

 その地球儀の上に、いつの間にか籠が乗っかっていて、料理らしき物が乗せられている。あれだけ動き回っていたのに、なぜ綺麗に盛られているのか不思議だった。一部を皿に取って、食べ始める。大豆やらヒジキを似た和風のお惣菜だ。
 ここで夢は終わり。
 こんな変な夢、見たことない。

 夢から覚めて、ここからは現実空間での出来事。
 朝刊を広げて見ていると、第24面で目が止まった。二千六万円という純金製サッカーボールが、写真付きで紹介されている。
 ページをめくると、第20面でまた目が止まった。通常の卵より一回り大きい120グラムの鶏卵が、これまた写真付きで紹介されていて、見出しには「ビックリ」の文字。
 これには僕がびっくりした。
 なんか夢の続きを見てるような気分。

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