絶望に縋る

備忘録 高校三年生

絶望に縋る

備忘録 高校三年生

最近の記事

17-18

小さい頃は、深夜2時や3時は存在しないものだと思っていた。夜はばけものとおもちゃたちの時間だと思っていた。いつからだろうか、深夜を誰かと通話して過ごし、眠剤を飲み、朝方に眠る。白み始めた空は、白み始める、より朱色の方があっているかもしれない。朱色に滲んだ空は、あの夏の、隣の家に住む女の子の頬を彷彿とさせる。 好きな曲を一曲再生した。二曲目からは似たような、知らない曲が流れ始める。数曲その時間があった後に、なだらかにピアノで演奏されるクラシックが流れ始めた。わたしはそういう人

    • sid and nancy

      いつ死んでもいいように、部屋の掃除だけはやっておかなければならない。血まみれのティッシュや、カッター、煙草の吸殻、懺悔など、隠したいものばかり。この部屋にはわたしの希死念慮がギッシリ詰まっている。 お互い白い息を吐きながら、寒いねと言いながら話し続ける夜はいくらあっても足りない。赤くなったバッテリー残量と比例して、貴方の頬も赤くなった。ああ愛おしい。手を繋ぎたいな、と思い、辞めた。わたしにそんなことできる勇気は無くて、せいぜい寒いね、と呟いて少し近づいてみることしかできなか

      • 雑記 2023.12.05

        ピンク色のビニールが被さった左手首だけが、わたしの救いだった。貴方が撫でてくれた日からずっと、もう切らなくていいんだよって言ってくれた日から、わたしは貴方という泥沼に、 わたしが高校生じゃなくなっても、貴方は愛してくれますか。制服がコスプレになっても好きでいてくれることが、好きでいられることが本当の恋愛だと思う。ぽっかり空いた隙間は、おそろいのキーホルダーや、マフラープリなんかじゃ埋まらない。もっと深いことをしないと。例えばベロチューなんか、どうですかね。 臭いことを書き

        • 健常者になった

          中1の時、初めて手首を切った。 部活の先輩との不和がきっかけだった。カミソリで、躊躇い傷を何本か付けて、見せつけるように絆創膏を貼った。 中2の時、脂肪が見えた。その傷は今も消えなくて、時々呪いのようにドクンって鳴るから、とても厄介。 中3の時、初めてオーバードーズをした。ブロンを60錠飲んで、その時大好きだった先生に心配されたかった。フワフワして、ドクドクして、頭が馬鹿になる感覚を知った。馬鹿になれた。 高2の時、100錠飲んで、病院送りになった。精神科を勧められた。鬱病に

          記憶

          家族で出かけた日の、夜遅くの帰りの車が好きだった。わたしと、ふたりの弟は疲れ果てて後部座席で深い眠りにつくのが、遊園地や、海より心地よかった。酷く動き回った身体を、後ろまで目いっぱい倒した座席に座って、その日のために借りてきたDVD(クレヨンしんちゃんやドラえもんの映画が多かった。基本弟チョイスで、わたしは選ぶ権利を弟に譲っていた。)を見て、序盤辺りで寝てしまうのだ。見損ねた映画は、帰宅後もう一度見返すことは無かった。 旅行帰り深夜23時位、わたしが車の揺れで目を覚ました

          始夏、終夏

          夏はまだ始まっていない。 そう錯覚したまま夏を終えたい。 手に負えない夏への憎たらしさをぜんぶ丸めてゴミ箱にポイしたい。 五月蝿い蝉とか、猛暑とか、無駄に青い空とか、浮き足立った人間とか、そういう夏の総てが嫌いだ。 夏の追体験は要らない。文学でも、音楽でも、感覚でも、夏のページを、再生ボタンを、脳を、夏いっぱいの液体で浸したくない。わたしは毎年夏がやって来ることを考えただけで死にたくなるほど夏が嫌いだし、きっと夏もわたしを嫌いだと思う。両思いだ。 花火がドオンと弾けるように

          もう愛することは辞めようと思います

          もう3年経ちましたが、まだせんせいのことが忘れられません。恋愛とか、そういう感情じゃなくて、わたしの根底にせんせいの存在がずっとあって、太くて長い根っこになって、もう抜けないと思います。せんせいの言葉は、ままも、精神科のせんせいもくれなかった、わたしだけの、特別な言葉です。本心じゃなくてもいいです。口からでまかせでもいい。思ってなくてもいいです。せんせいがわたしにくれた膨大な時間は、嘘じゃないからです。ただの一生徒でいいんです。自傷癖があって、鬱病で、変わり者の生徒がいたって

          もう愛することは辞めようと思います

          厭離穢土、救い

          穢れ、汚れ、ケガレ、わたしの存在は穢れそのもの 穢れた現し世の、穢れたわたし 綺麗なものは、 綺語、邪淫、左手 相容れられたわたし 右手で触ることは赦されない、わたし 愛別離苦、貴方との別れの日 わたしの涙、貴方の言葉 星宿が教えてくれない未来 怨憎会苦、初めてこんなに人を憎んだ 二度と会いたくないと思ったのに、神はわたしを見ていない 求不得苦、この世に物は溢れすぎている 大抵はお金でなんとかなるのに、わたしが唯一求めた物は、お金ではなんともならない 五蘊盛苦、人間でいる

          厭離穢土、救い

          わたし

          わたしが好きなもの、本、音楽、刺繍、その他有象無象。だれにも真似されたくないけど、わたしだけがソレを好きなのもちょっと物足りなくて、幾つもだれかにオススメしたりします。好きになってくれても、くれなくても、オススメしたその先はどうでもよくて、ただわたしが人とは違うナニカを手に入れて、噛み砕いて、わたしはこんな素晴らしいものが好きなの、とだれかに自慢したいだけなのだと思います。 大変影の薄い幼少期を過ごしました。まず見た目がかなり酷く(これは今も変わらないと思います。)、先生に

          だれよりわたしのそばに、ずっとそばにいてくれた貴方へ

          わたしは貴方のE♭のキィを何回、何万回、何億回押したのか、考えたことはありますか。E♭のキィだけじゃないの、B♭なんて何秒、何分、何時間吹いたのか、とかどれだけ貴方を食わえたの、とか。 貴方と出会ってからの六年間、わたしは貴方と何個の黒丸と白丸を音にしてきたの?♩=48の弱声部も、♩=60のコラールも、♩=108のファンファーレも、♩=126のマーチも、♩=144のロックだって、すべて貴方が教えてくれた。ブラームスも、エルガーも、ワーグナーも、貴方がいなかったら知らなかったの

          だれよりわたしのそばに、ずっとそばにいてくれた貴方へ

          死にてー夜のらくがき

          クソ死にてー、明日から長野1泊2日で部活のコンクールです。いじめられっ子のわたしはだれもおしゃべりできる人がいなくてずっとぼっちだと思うので憂鬱で仕方なくて、行きたくないので精神薬オーバードーズでもしようと思いましたが、いろいろ考えてやめました。意気地無しの臆病者だと笑ってください。ズタボロにされた脳と心に、まだ少しだけ理性が残っていたようでした。虚しい。 ひとりぼっちは恥ずかしいです。みんなワイワイはしゃいでるなか、わたしだけスマホ見てるのも、それを後輩に見られてるのも恥ず

          死にてー夜のらくがき

          カメラロールのすみっこ

          わたしのカメラロールのすみっこにいた写真たち カメラロールの写真って、 いつまで経っても消せない。

          カメラロールのすみっこ

          初夏 未完の蜘蛛の囲が絡まる手で撫でた草の匂いを思い出す

          幸せについて考える時がある。ケーキを食べた時甘くておいしくてしあわせだなーって朧気に思った。そういうしあわせの元でわたしはギリギリの呼吸をしている。たとえば、毎日ケーキが出てきたら毎日しあわせなのかな。毎日しあわせだったらそのしあわせに飽き飽きして、きっと次はふしあわせを求めてしまうバカだから、時々がいちばんちょうどいいな。 ぱぱとわたしの左手の形がまったく一緒で、ふたりで大笑いした。中指の第一関節が少し右に曲がっていて、指が短くて、関節が太い。ぜんぜんかわいくないしイヤだけ

          初夏 未完の蜘蛛の囲が絡まる手で撫でた草の匂いを思い出す

          今日はスルピリド2t、エスシタロプラム20mgを飲みました。0時には寝たので、7時間寝れると思ったのですが、雨が強く、雷がうるさい!ので寝れませんでした。雷はキライです。昔からです。結局、2時から4時までスマホを見てしまいました・・・。 前々から言っていたバレーボール大会がありました。結果は優勝でした!とっても嬉しかったです。わたしにはサーブ権が5回回ってきました。すべて失敗しました。申し訳なさと手足の震えで立っているのもやっとでした。ずっとごめんなさいって思いながらプレイし

          いつかの夏の備忘録、せんせいについて

          1回もプールに入らなかったこと プールサイドで過呼吸になったこと せんせいに、心配されたこと 夜中にコンビニまで走って、カッターを買ったこと 長かった髪をバッサリ切ったこと 大切な人とお別れしたこと この世でいちばん愛したせんせいに、リストカットの跡を見られてしまったこと その上を優しく、撫でられたこと わたしがいるからね、もう切らないで、と言われたこと せんせいに、心配されたこと ずっと長袖を着続けたこと どうしようもなく暑かったこと 結局、諦めて半袖を着たこと せんせ

          いつかの夏の備忘録、せんせいについて

          今日は久しぶりに学校に行きました。めちゃくちゃ怖くて、見限られてたらどうしようと考えると手足が震えて呼吸が苦しくなります。でももう見限られててぼっちだったので心配する必要はなかったです! 3日ぶりの授業は、眠くて眠くて仕方がなかったです。実際、2、3時間目の記憶がパッタリと抜けています。寝ぼけている間にわたしはご丁寧に移動教室までしてくれていたようです。よくできた身体! 部活へは、本当に行きたくなかったけど行きました。いちばん仲の良かったともだちに無視されているので、怖くて仕