見出し画像

令和版ホーリー本、最終稿が届く

 令和版ホーリー本の作業も最終段階に移った。
 今日の夕方、最終稿(最後の校正用の原稿)が届いたのである。

 最終稿の校正期限は明後日の午前中まで。
 そして、今日は体調があまりよろしくない
(体調が悪いのは今日に限ったわけではないが)。
 だから、明日じっくりとやる予定でいる。


 さて。
 令和版ホーリー本において私の麻雀研究者レポートも書き換えとなった。
 そこで、それに関する話を少しする。

 平成版ホーリー本の私のレポートで書いたことは次のとおりである。

本書における私の役割
データに基づく麻雀研究の現状
今後の麻雀研究
謝辞(研究者紹介)

 それに対して、令和版ホーリー本における私のレポートの小見出しは次の通り(原稿の段階のものなので、多少変わる可能性はある)。

0、はじめに
1、5年間のデータに基づく麻雀研究
2、5年間で進んだデータの普及
3、新たな麻雀AIの出現
4、AIによる麻雀研究の発展とデータに基づく麻雀研究の終焉
5、謝辞

 4のタイトルに「データに基づく麻雀研究の終焉」とあり、少々物騒なことを書いたが、近い将来、従前のデータに基づく麻雀研究はその役割を終えることになると考えられる。
 それは、従前の麻雀研究が間違っていたからではなく、AIの力(いわゆる機械学習の力)が桁外れに強いからである。
 また、この傾向は麻雀だけではなく、囲碁将棋でも見られる傾向である。


 この点、私と福地先生が共著で出した『統計で勝つ麻雀』(竹書房、2015)の「はじめに」に次の文章がある。

(以下、『統計で勝つ麻雀』より引用、私の注及び強調あり)
 本書(みーにん注、『統計で勝つ麻雀』のこと)は一見、「これからはこういうアプローチ(みーにん注、データに基づく麻雀研究のこと)の本が増えてくる。それが時代の流れだから」と見えるかもしれませんが、その内実は継承者のいない伝統芸能なのです。
 何年か経ってから見たら、「あの時期だから出た貴重な本だった」となるんじゃないか。そんな恐れを感じているのです。
 本書を立ち読みしながら、めったに手に入らない山菜を味わうような気持ちを一瞬でも持っていただければ、ありがたい限りです。
(引用終了) 

『統計で勝つ麻雀』と平成版ホーリー本は2015年頃、ほぼ同時期に出版された。
『統計で勝つ麻雀』はデータを使ったコラム本、平成版ホーリー本は実戦向きという傾向の違いがあるが、いずれもデータに基づく麻雀研究の成果がふんだんに用いられている。

 この本が出版されてから約5年。
 今、振り返ってみると、「この時期だからできた貴重な本だったな」と思う。


 とはいえ、まだ校正作業が残っている。
 よって、それはやり遂げなければ。

 では、今回はこの辺で。

もし気が向いたら、サポートしていただければありがたいです。 なお、サポートしていただいた分は、麻雀研究費用に充てさせていただきます。