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【読書】『脳の外で考える』「第2部 環境で思考する」

アニー・マーフィー・ポール(著)『脳の外で考える』という本を、読み進めています。今、第2部の「環境で思考する」に突入したところです。

そもそも「思考する」とは、どういう状態のことを言うのでしょうか。
何か新しいアイデアを出そうとしている時なんかは、思考をしていると言えますが、数学の計算問題をしている時は、脳を働かせてはいますが、思考をしている状態とは少し違います。
ビジュアル的には、ロダンの「考える人」を見ると、思考しているなと感じます。

「考える人」の様な姿勢にならなくても、人間は意識がある間は、常に何かを考えています。寝ている間も、脳は働いていますが、考えてはいません。
そして、言語を使って考えるというところが、人間の特徴です。
動物も脳を使っていますが、言語は使っていないので、人間とは全く違う次元です。言語を使わない動物は、思考することはできません。

最近、ゴルフをする機会が少し増えました。ゴルフは、相変わらず人気のスポーツです。人気の理由は、自然の中で考えながら運動をするスポーツだからです。
時々、登山をする私にとっては、ゴルフ場は人工物であって、自然の中とはとても言えませんが、都会のオフィスビルの中に比べると、十分に自然の中と言えます。

ジョギングやトレーニングジムで運動をしている間、あまり考えることはありませんが、ゴルフは常にプレーのことを考えないといけません。
仕事と作業の違いは何かというと、考えながら進めるのが仕事で、あまり考えなくてもできる事が作業と言えます。そうすると、ゴルフは仕事に近いスポーツといえます。
普段の仕事から離れて、自然の中で考えながら体を動かすところに、魅力を感じる人が多いのだと思います。

母が入所している介護施設はには、大きな窓があって、外の自然の景色が見えるようになっています。
自然を見ると、人は幸せな気持ちになり、思考もポジティブになります。
思考するときの環境というのは重要であるという認識を持っていれば、意識的に場所を変えることで、思考力を上げる事ができます。

夏の暑さも大分和らいできたので、この後少し場所を変えて、近くの公園で読書をしたいと思っています。

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