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【読書】『脳の外で考える』 「第9章:グループで思考する」を、読み進める。

建設現場では毎朝、朝礼というのがあって、全員でラジオ体操を行います。
そう、あの小学校の体育の時間にやっていた体操を、作業服を着たおじさんたちが、全員で揃ってやるのです。
肉体労働をする人たちなので、安全のために身体をほぐしておくことは大事です。

建設現場では、様々な業者の人たちが、同じ場所で作業をすることになります。それぞれの組織に所属する人たちが、同じ目的で集まってくるという、特殊な職場になります。
施主を頂点にして、建設会社の現場監督の元、一次下請、2次下請け、その職人さんたちへとつながっていきます。
そういう人たちが協力しあって、建設物は完成するのです。
毎朝、全員がラジオ体操という決まった動きをすることによって、一体感が生まれます。

世間では、web会議というのが、当たり前のように行われています。私も良く参加をするのですが、ずっと違和感を感じています。
対面で行う会議には、それなりに意味があります。同じ場所で同じものを見るということで、組織の一体感が強まります。ラジオ体操と同じ効果があるのです。

とはいえ、企業は生産性を求められます。無駄な費用や時間やは、極力無くしたいものです。対面で会議を行うには、移動する費用や時間がかかります。
それでも、毎月行う会議であれば、3か月に1回くらいは、対面で行うのが良いのではないかと思います。

グループで思考するということは、基本的には顔と顔を突き合わせ、同じものを見て、同じ空気を感じることです。そうすると、個人がそれぞれ違った場所で思考するよりもよりも、大きな成果が期待できるのです。


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