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幸せな時にする、辛かった時の話が面白い

毎朝、通勤中の車中では、文化放送の『武田鉄矢・今朝の三枚おろし』という、ラジオ番組を聞いています。
その中で先日、武田鉄矢さんが、面白い話をされていました。

武田鉄矢さんのお母さんが晩年、戦争中の話を、笑いながらされていたそうです。
第二次世界大戦といえば、日本人にとっては大変な思いをしたという話ばかりですが、その時の話を笑いながらされていたというのです。
本当は、とんでもなく辛い経験だったのが、幸せな時代になったからこそ、笑って話せたのだと、武田鉄矢さんは語られていました。


南こうせつさんの話

南こうせつさんの話もされていました。
南こうせつさんは、1970年代に活躍をした、「かぐや姫」と言うフォークグループのリーダーでした。
『神田川』や『22歳の別れ」などのヒット曲がたくさんありますが、まだ人気がなかった頃は、コンサートをやっても、20人くらいしかお客さんが来なかったそうです。

そんな時に、南こうせつさんがされた話です。
まず、演奏の前にメンバー紹介を始めます。
かぐや姫は3人組なので、メンバー紹介と言ってもすぐに終わります。
メンバーは南こうせつさんの他には、ギターの伊勢正三さんと、ベースの山田パンダさんしかいないのです。

そしてその後、南こうせつさんは、お客さんのメンバー紹介をされたそうです。
メンバー紹介というより、一番端のお客さんから自己紹介をしてもらったのです。

お客さんが少ないからと言って、決して悲観的にならずに、お客さんと楽しんでいたのです。
本当は、辛い思いをしていたいのかもしれません。
それでも、お客さんの前では、そうやって楽しんでいたのです。

これも「かぐや姫」が人気が出たから、笑える話しになったのだと思います。

でも、この話を聞いて、私も少しくらいしんどいことがあっても、楽しめばいいんだと思うようになって、気持ちが少し楽になりました。
失敗をしたとしても、後で笑えればいいのです。
辛い話や失敗した話ほど、後から考えると面白い話が多いのです。
最後は、笑ったもん勝ちです。

古本屋さんで発見

先日、横浜のある古本屋さんで、『人間力を高める読書法』という本を、偶然見つけました。
この本は、ラジオ番組の『武田鉄矢・今朝の三枚おろし』を書籍化されたものです。

古本屋さんで購入すると、武田鉄矢さんには何の利益も発生しないので、申し訳ないという気持ちはあります。
ですが、古本屋さんがあるからこそ、この本に巡り合うことができました。
(武田鉄矢さん、すみません。古本屋さん、ありがとう。)


あらゆるものがインターネットの世界に飲み込まれていく中で、ラジオと本は無くならないで欲しいと願う、今日この頃です。



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