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【読書】猪熊弦一郎(著)『マチスのみかた』を読了。〜絵を観て何かを感じたい〜

猪熊弦一郎(著)『マチスのみかた』を、読了しました。
著者の猪熊弦一郎さんは、アンリ・マティスから実際に指導を受けたアーティストです。ネットで猪熊弦一郎さんの作品を検索すると、なるほどなと思える絵が幾つかヒットしました。この本には、猪熊弦一郎さんが、マティスに会ったときのことが、とても面白くそしてリアルに綴られています。本の中には、マティスの作品が100作品以上も掲載されていて、東京都美術館で開催されている『マティス展」を観て、マティスの絵が大好きになった私にとっては、大満足の内容の本んでした。

私には、はっきり言って絵心が全くありません。その原因を、この本を読みながら分析してみました。原因の一つに、記憶力の問題があるのでは、と感じたのです。例えば、犬の絵を描けと言われても、頭の中に明確な犬の姿が浮かんでこないのです。山下清さんは、景色を見ながらでなくても、何年か経った後でも、その景色の絵を描く事ができました。しかも、克明にその時のシーンを描く事ができたのです。

目の前のものをデッサンするにしても、目で見た後、スケッチブックに実際に鉛筆で書く時には、スケッチブックしか見えていません。描きたいものから目を離した瞬間から、脳に記憶をしておかなければならないのです。私は、そういう事がどうも苦手なようです。練習や訓練で、幾らかは出来るようになるのかもしれませんが、元々才能がある人に追いつくには、非常に困難な事だと思います。

今から絵が上手くなりたいとは思いませんが、誰かが描いた絵を観て、何かを感じることができるようになりたいと思い、美術館に足を運ぶようにしています。


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