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【読書】高野秀行(著)『怪魚ウモッカ格闘記』を読みなが、シーラカンスを見にいきたくなる。

高野秀行(著)『怪魚ウモッカ格闘記』という本を、読み始めています。
この本は、著者の高野秀行さんが、「ウモッカ」というUMA(Unidentified Mysterious Animal 未確認不思議動物)を見つけるためにインドまで探しに行くという、ノンフィクション作品です。

読み進めていくと、生きる化石「シーラカンス」の話題が出てきます。
「ああ、シーラカンスね・・・」と、次に読み進めていけばいいのに、ついついスマホでシーラカンスについて調べてしまうという、悪い癖が出てしまいます。

シーラカンスについて

シーラカンスについて調べたことを、簡単に解説します。
シーラカンスの学名は「ラティメリア・カルムナエ(Latimeria chalumnae)といいます。
シーラカンスの特徴は、なんといっても胸ビレと背ビレです。
この胸ビレと背ビレには、普通の魚にはない、骨と関節があるのです。

もう一つの大きな特徴は、背骨がないということです。
背骨の代わりに、脊柱と呼ばれる管が頭から尾ヒレまで繋がっています。
その脊柱の中には、油のような液体が満たされているのです。
この脊柱のことを、ギリシア語でシーラカンスといいます。

シーラカンスは、3億5000万年前に地球上に現れ、とうの昔に絶滅したと考えられていたのですが、1938年に南アフリカで発見されます。
その姿が、3億5000万年前の化石と変わっていなかったのが、「生きる化石」と呼ばれる理由です。

(参考 : 沼津港深海水族館webページ)

45メートルの年表

3億5000万年前と言われても、今ひとつピンときません。
そんなとき私は、巨大な年表を頭の中で想像します。
1億年を1メートルとした年表を想像するのです。

地球という惑星が形成されたのが45億年前なので、45メートルの年表を想像します。
そうすると、1000万年が10センチメートル、100万年が1センチメートル、10万年が1ミリメートルとなっていきます。

シーラカンスが現れた3億5000万年前となると、現在を年表を一番右端だとすると、3.5メートル左にいったところになります。
ホモサピエンスが進化し始めたのが250万年前なので、わずか2センチと5ミリだけ左に行ったところです。
平安時代(約1000年前)なんて、肉眼では確認できない距離になります。

シーラカンスを見にいきたい

こうやって調べていくと、シーラカンスを見にいきたくなりました。
静岡県の沼津港深海水族館に行けば、5体のシーラカンスが展示されているそうです。
そのうちの2体は、冷凍固体として展示されているとのことです。

実際に、生きたシーラカンスを撮影した動画がこちらです。

こんな寄り道ばかりしているから、私の読書は一向に進まないのです。
しかし、こういうところが、読書の楽しみ方のひとつなのです。

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