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好きな本と、どこでどうやって出会うかが楽しい。

最近、noteで紹介されている本を購入することが多くなりました。
noteの記事を読んでいて、面白そうと思う本があると直ぐにネットで検索して、もう少し詳しく調べてみます。
気に入れば購入手続きをし、早いときにはその日のうちに自宅に届きます。
こんな世の中になってしまったので、書店に行く回数がめっきり減ってしまいました。

ネットで本を買ったり検索をしたりすると、同じ著者の本や同じジャンルの本がおすすめに表示されます。
それがなぜか目障りに感じるものの、やはり少し気になります。
頭の片隅に、その本が残ってしまいます。

ネットよりも、リアルな書店に行くメリットは沢山あります。
書店に行くと、何千冊というレベルの本が視野に入ります。
本棚に近づいても、多分50冊くらいの本の背表紙が視野に入っていると思います。
ネットではそいうことはできません。
パソコンの画面に表示されるのは、せいぜい5冊くらいです。
スマホでは1冊ずつ見ていく感じです。

ネットでは、本を感じることはできません。
「本を感じる」とはどういうことか。
本の紙質、触り心地、重さ、描かれている文章の雰囲気などです。
本の匂いというのもあります。

本のページをパラパラと捲るだけで、読まなくても文章の雰囲気というものが伝わってきます。
ネットではそれを感じることができないのです。

「立ち読み」ができることも、書店の大きなメリットです
ネットでも、最初の何ページかをサンプルで読めるようになっていたりしますが、その先が読めません。
それがとても不安になります。
じっくりと読まなくても、ページをサラサラっと最後まで捲って見たいのです。
それでなんというか、本と肌が合うとか合わないとかいう感覚を感じることができるのです。

書店といっても、大型書店から個人書店までさまざまです。
大型書店に行くと、ありとあらゆる書籍が揃っていて、一日中店内を徘徊しても飽きないくらいです。

個人書店の場合は、じっくり見て回っても1時間も滞在することは難しいかもしれません。
あまり長く滞在することは、個人書店でのマナーとしても良くない気がします。
個人書店と言っても店舗の大きさは様々ですが、小さな店舗の場合、滞在時間はせいぜい30分くらいまでかなと思います。
30分もあれば、じっくりと本選びを楽しむことができます。

大型書店は「売れる本」を置いているのに対して、個人書店の場合は、店主が「売りたい本」を置いています。
個人書店が「売れる本」ばかりを並べていたのでは、大型書店やチェーン店に勝つことができません。
個人書店は個性が勝負です。
「またあの書店に行きたい」と思わせるような「価値」が大事です。

ネットで買う本、大型書店で買う本、個人書店で買う本、どれも同じ本です。
どこで買うかということよりも、どこでどうやってその本と出会えるかということが楽しいのです。

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