人間は、余裕を失ったときに判断ミスをしてしまいます。
ダニエル・カーネマン(著)『ファスト&スロー』でいうところの、「システム2」を働かせることなく、「システム1」がミスを犯してしまうのです。

こういった人間の心理を利用したやり方が、「本日限り！」だとか「残りわずか！」とかいう広告です。
人間は、損をしたくないという感情が強く働きます。
今買っておかなければ損をするという思考に陥ってしまうのです。

余裕を失うのは、時間がないときだけではありません。
お金がなかったり、空腹であったりしても余裕を失います。
私の場合、寝不足であっても余裕を失ってしまいます。

どんなときに余裕を失うのか、自分を客観的に理解しておくと、判断ミスをする確率を減らせます。
もし、判断ミスをしてしまったとしても、次からは上手くやればいいのです。
失敗を失敗とみなさないのは、「意志」によるものなのです。