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【読書】古賀史健(著)『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』|文章を自由に書ける時代に生まれてきた幸せを感じる

紫式部や清少納言が生きた、平安時代の識字率ってどのくらいだったのでしょうか。
私の想像では、しっかりと教育を受けた、京都に住む貴族たちは、100%に近かったのではないかと思います。

地方に住む百姓となると、どうでしょうか。名前や地名、数字なんかには、文字を利用していたとは思うのです。
文字というよりも、記号のような感覚で、便利に使っていたのではないでしょうか。

しかし、文章となると、ほとんど読めないし、書けなかったのではないかと思われます。
文章を読み書きできなくても、普通に生活をしていくうえでは、そんなに困ることはありませんし、紙や筆なんかも貴重なものだったので、物理的に書くことができなかったのではないかと想像します。

平家時代の貴族も、実際にどういう言葉を発していたのかは謎です。
録音機能がなかったのでから、仕方がないことです。
現代でも文語と口語があるように、平安時代はもっとその乖離が大きかったのではないかと考えられます。
文語と口語・・・そんなものが存在するだけで、やはり日本語って特殊で難しいんだなと感じます。

平家時代と違い、誰でもどこにいても文章が書けて、しかも自由に発信ができる今の世の中に生まれてきて、本当に幸せだと思います。
せっかく今の時代に生まれてきたのだから、思いっきり文章を書いて、発信していきたいです。

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