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鉄板コンテンツを作るには巨人の肩に乗れ

初心者がコンテンツ作成でつまづきがちなこと


コンテンツ作成に挑戦する初心者にとって、いくつかのつまづきポイントがあるんですね。まず、不必要にオリジナリティを追求しすぎることが挙げられます。確かに、独自の発想は大切ですが、最初から過度にそれを求めると、誰も求めていないコンテンツを作りがちです。

YouTubeやインスタグラムなどのプラットフォームでウケるコンテンツの「型」は、そのプラットフォームのアーキテクチャーやアルゴリズムによってある程度決まっています。ですから、人気のあるコンテンツの形式を模倣することから始めるのが、鉄板コンテンツを作る近道なんですね。

しかし、ここで一つの壁にぶつかることがあります。それは、コンテンツの型を理解したとしても、実際に自分でコンテンツを作ることができない、またはネタのアイデアが浮かばないという状況です。このような時にも、コンテンツを生み出すことができる方法があります。
それは、「巨人の肩に乗る」ことなんですね。「巨人の肩に乗る」の意味とは「先人の偉業にもとづいて仕事をすること。またそうすることにより、先人よりも能力が劣る人でも立派な業績をあげられるということ」です。
これを意訳するとめっちゃ人気のある何かの肩に乗る、ということなんです。

時事ネタ解説にブランド研究。巨人の肩に乗る方法


たとえば、時事ネタ解説系のYouTubeコンテンツが非常に人気ですが、これはまさに人々が既に関心を持っている「時事ネタ」という巨人の肩に乗っているわけです。視聴者は日々の出来事について理解を深めたいと思っていますし、そのニーズに応える形で提供されるコンテンツは自然と受け入れられやすいんですね。
同様に、人気のコスメブランドを紹介するコンテンツも大変な人気を誇っています。これは、「人気のコスメブランド」という、既に多くの人が関心を寄せている巨人の肩に乗ることで、注目を集めやすくなっているんです。美容に関心のある視聴者は常に新しい情報やおすすめアイテムを探していますから、信頼できるレビューや使い方を紹介するコンテンツはありがたい存在でしょう。
つまり、すでに人気があり、人々の関心が高いブランドやニュースなどをピックアップして紹介・解説する手法は、コンテンツ作成においてかなり有効な戦略です。
これらのコンテンツは、視聴者がもともと興味を持っているテーマを扱っているため、より多くの人々に受け入れられやすいですし、コンテンツ作成者にとっては取り組みやすい題材となります。だからこそ、巨人の肩に乗るというアプローチは、コンテンツ作成の世界で非常に重宝されます。
しかも、ニュースは毎日届きますし、ブランドは次々とコスメを発表するので、自らが1次情報を作り出す必要がなくなりコンテンツの提供スピードが早まるというメリットもあります。

「リカちゃん」という巨人の肩に乗り、フォロワー100万人超え


人気ライツを利用したコンテンツ作成も、まさに「巨人の肩に乗る」戦略の一つです。例えば、タカラトミーのリカちゃんを取り上げてみましょう。リカちゃんは、多くの女子が一度は遊んだことがある、まさに超巨大なライツです。そのリカちゃんを題材にした「現実を生きるリカちゃん」というアカウントは、インスタグラムでフォロワー116万人以上を集めているんです。これはものすごい数字ですよね。
この成功の背景には、人気ライツであるリカちゃんという「小さい女の子たちの夢」に、大人になったリカちゃんが「現実のしがらみ」を生き抜くという、正反対のコンセプトを組み合わせた独特のアプローチがあります。このようなクリエイティブな発想は、すでに存在する莫大な認知と愛着を活かしつつ、それに新しい風を吹き込むことで、多くの人々の興味や共感を引き出したわけです。
ここから学べるのは、人気ライツを使ったコンテンツ作成では、そのライツが持つ既存のイメージや認知度をうまく利用しながら、そこに新しい価値を加えることが重要だという点です。リカちゃんの例のように、思いがけない角度からそのライツを見せることで、既存のファンだけでなく、新たな視聴者層をも魅了することができるんですね。これもまた、巨人の肩に乗り、その視点を活かして新しい世界を展開する素晴らしい例と言えるでしょう。

コンテンツが伸びても、リスペクトを忘れずに


巨人の肩に乗るという方法は、確かにコンテンツを素早く成長させるための非常に効果的な手法です。すでに人々の認知が獲得できているコンテンツやニュースソースを活用することで、短期間に大きな注目を集めることが可能になります。しかし、このアプローチを取る際には、気を付けたいことがあります。
まず、ネタ元へのリスペクトを怠らないことが大切です。コンテンツが伸び、フォロワー数が増えてくると、自分自身の力だけで成果を出していると錯覚しやすくなりますが、その成功は実際には肩を借りている巨人、つまり利用しているコンテンツやニュースソースの力によるものであることを忘れてはなりません。フォロワーが増えたからと言って、元となるコンテンツやそのクリエイターに対する敬意を失ってはならないのです。

加えて、権利侵害には特に注意が必要です。例えば、公式の写真を許可なく利用するなど、ネタ元の紹介等の文脈に沿わない使用は、著作権侵害に該当する可能性が高いです。
たとえば、ジブリのキャラクターを無断で使用し、キャラクターが言わなさそうなセリフを言わせるアカウントがバズることがあっても、これはジブリが権利侵害に対して積極的な対応をしていないから成り立っている例に過ぎません。通常の企業であれば、使用停止の通知を速やかに行うことが一般的で、そのような利用方法は長続きしないだけでなく、ネタ元に対しても失礼にあたります。

巨人の肩に乗る戦略を取る場合、その基盤となるコンテンツやライツに対する深い理解と尊敬、そして法的なリスクへの配慮が不可欠です。成功を収めるためには、創造性を発揮しつつも、倫理観と法的な枠組みの中で行動することが求められるのです。

コンテンツにオリジナリティは必要ない理由
https://note.com/media_labo/n/n533f80c5d860

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