北野武とスティーブ・ジョブズに学ぶ、専門外のスキルを磨くべき理由
たいていは自身の専門スキルを伸ばそうとする
例えばweb系の仕事であれば、プログラミングだったり、マーケティングだったり、それぞれの職能というのがありますよね。
そして、その職能の中でも例えばマーケターだったら、UIUXだったりSEOだったり専門分野というものがあります。
たいていは、この専門分野のスキルを磨こうとして知識を習得するのですが、自身の専門スキル以外を磨いた方が、良いのではないかというお話です。
天才の条件とは、一見無関係のものから関係性を見出すこと
昔何かの本で見たのですが、天才の条件とは一見無関係のものから関係性を見出し、それらを有機的につなげること、とありました。
つまり、自分の専門スキル分野の知識を、抽象化して自分の専門分野に活かすことができるということです。
北野武監督は、漫才や映画を作る際に素数を使っていると、インタビューで話しています。
このように、北野武監督は素数という数学のスキルを、映画や漫才という芸術の方面に転用しているのです。
この北野監督の言葉通り、世の中のあらゆるスキルや学問は便宜的に分けられているけれども、抽象化をして別分野に転用することで、発想を飛躍させることができます。
自分が興味のある分野に没頭する重要性
また、何らかスキルを習得しようとしたり、学問を学ぶ際は自分の実業に役立つものを取り入れるというよりは、好奇心のおもむくままに興味のある分野に没頭するのが良いと思います。
Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で語った有名なスピーチがあります。
このように、今やっていることに意味が見出せなくても後に振り返ると、その点と点が線になって意味をもっていたことが分かるーコネクティングドッツが人生には起こるといいます。
実際スティーブ・ジョブズも大学の授業そっちのけで文字を美しく見せるための手法ーカリグラフィーに没頭していたといいますが、これは後にマッキントッシュが開発されるに活かされることになります。
まとめーその瞬間は意味を追い求めない
その瞬間には何に役立つのか分からなくとも、好奇心のおもむくままに身に着けた知識やスキルは、後々に役に立つのです。
ですから、自分の専門領域の専門書やビジネス書だけを読むのではなく、小説を読んだりアートに触れたり、自分の琴線に響く分野に没頭してみるのが大事なのではないでしょうか。
また、こういった異分野での知識や体験を転換するには、物事を抽象化する力が必要です。北野監督も、素数を=気持ちの良いリズムと抽象的に転換することで、映画に活かしています。
この、物事の共通項を見出して抽象化する力のことを、アナロジーといいます。アナロジーについて興味のある人は、次の記事も読んでみてください。
ビジネス書しか読まない人が、アナロジーが苦手な理由
https://note.com/media_labo/n/n609f310b8d3d
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