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表情が奏でる楽器

認知症と表情筋の関係

未だ明確な結論が出ていない状況ですが、研究は進んでいます。

認知症の患者は、表情筋の機能が低下している可能性があるとされています。
全般的脳機能の低下と共に、表情を適切に作り出すことが難しくなるため、表情が乏しくなることがあります。そして、表情が乏しいことによって、他人とのコミュニケーションが困難になることもあります。

最近の研究で

軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病の初期段階では、表情筋の活性が増すことが示唆されています。これは、認知機能の変化と表情筋の活性が関連している可能性があるということを示しています。

ただし、認知症と表情筋の関係は個人間で異なる場合がありますし、他の要因も関与している可能性もあります。まだまだ研究が進んでいる分野ですので、より詳細な理解には時間がかかるかもしれません。

認知症の患者は、表情においてさまざまな周辺症状が現れることがあります。以下にいくつかの例を挙げます。

1. 感情表現の変化

認知症の進行により、患者の感情表現が鈍くなることがあります。表情の変化が乏しくなり、喜怒哀楽の感情がうまく表現されないことがあります。

2. 無表情

認知症の患者は無表情な状態が多く見られます。表情が乏しく、顔の筋肉が緊張せず、表情の変化が少ないことが特徴です。

3. 固定された表情

認知症の一部の患者は、特定の表情が固定されたままになることがあります。例えば、口を固く閉じたままであったり、笑顔が固まったままであったりすることがあります。

4. 混乱した表情

認知症により、患者の表情が混乱した状態となることがあります。不安や恐怖が現れ、表情が不安定に変化することがあります。


認知症の患者の表情には十分な理解と対応が必要です。コミュニケーションの際には、言葉だけでなく、非言語的(ノンバーバル)な要素や身体的な接触を通じて感情を伝えることが重要です。

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