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元看護師 メディカルイラストレーター座談会(第1話/全3話)

メディックメディア メディカルイラストレーターグループ(MIG)
公式キャラクターのミグです!

メディックメディアでは2024年5月現在、12人のメディカルイラストレーター(MI)が働いています。
そのうち、病院などで看護師として勤務した後、MIにキャリアチェンジした人が3人います

自画像(?)は各自にデザインしてもらいました。

今回は「元看護師MI座談会」として、転職するまでのことや、メディックメディアに入社してからのことを語ってもらいました。

看護師時代の経歴を教えてください!

こけし 私は大学病院の中央手術部に2年間勤務して、その後、大学のデザイン学科に編入・卒業しました。
メディックメディアに入った後に一度退職して、メディックメディアのパートタイムと掛け持ちして急性期病棟で1年、訪問看護で1年働いていたんですけど、その頃親の介護なども入ってしまって、結局メディックメディアにまた専任で戻ることにしました。なので、看護師経験としては計4年くらいです。

かっぱ 僕はメディックメディアに入る前は、大学病院の混合病棟にいました。呼吸器と耳鼻科と皮膚科が一緒になった病棟でして、そこで1年程勤務してましたね。で、転職してきて今に至るという感じです。

エイリアン 私は新卒で精神科病棟で1年働いたあと、転職して専門学校の保健室に1年半勤務しました。その後、フリーランスでDTPとデザインの仕事を3年半やっていました。社会人6年目が終わる時にメディックメディアに転職しました。…みなさん多様なバックグラウンドがあって、いま初めて知ったことが結構あります(笑)。

こけし 仕事も、まだあんまり一緒にやったことないですね。7年くらい前に、『病気がみえる』の同じ巻を短期間やったくらいですね。編集部も違うし、チーム活動(※1)でも関わっていない。

※1 チーム活動:メディックメディアのMIは、コンテンツ制作の仕事と並行して「採用・広報」「技術・教育」「効率化」「イラスト・デザイン」の4チームに別れて活動している。

きっかけは、色紙に描いた似顔絵

エイリアン こけしさんが手術部勤務のあと、大学に編入されたのはどうしてですか?

こけし 私がいた手術部には、退職する人に色紙を贈る文化があったんです。色紙の似顔絵を一回頼まれて描いたら、そこから「似顔絵担当」みたいになっちゃって、毎回描いていました。けど、それが結構楽しかったんですよね。その人の人柄とか趣味とか聞き取りして、想像を膨らませながら描いて…みたいなことをやってたら、「やっぱり私、モノを作るの好きだな」なんて思って。看護学生時代も、勉強してノートにまとめるのが好きだったんです。

それで、看護師2年目くらいのときから、なんとなく「やっぱりモノ作りを勉強したいかも」と思うようになりました。医療に繋がる形でモノ作りが何かできないかな、っていうのを考えつつ学校を調べていたら、医療系の大学でデザイン学科を設けてるところを見つけたんです。そこを受験して合格したので、看護師を退職して3年次編入しました。
最初は、福祉系のインテリアデザインを志望していたのですが、在学中に「ビジュアルデザインコース」があることを知り、そちらを専攻することにしました。後者は「描く」方がメインだったんですね。病院のトータルデザインというか、患者さんの診療科や、トイレなどの設備をわかりやすく表示するなど、視認性を重視したデザインを全般的に学ぶコースでした。Adobe Illustratorなどのソフトも,そこで使うようになりました。そして、すぐに就職活動の時期になり。

かっぱ 就活の時点で、メディックメディアのことは知っていたんですか?

こけし メディックメディアの書籍は元々知っていました。看護学生時代に『レビューブック(※2)』を使っていたり、『イヤーノート(※3)』も就職してから勉強に使っていたので。メディックメディアって結構面白い出版社というか、変わったものを作ってるなっていう印象があって、応募しました。実は私が受けたときは入社試験らしい試験がなくて、応募書類と作品ファイルを送ったら、「一回面接来てみる?」と電話がかかってきて(笑)。面接を受けて、「来ていいよ」と言われたので、「お願いします」と…。

※2 レビューブック:『看護師・看護学生のためのレビューブック』。看護師国家試験の直近10年分の出題内容が1冊にまとまった参考書。略称は『RB』。
※3 イヤーノート:『イヤーノート内科・外科』。内科・外科領域のエッセンスを一冊にまとめた参考書。過去に医師国家試験で問われた知識をほぼ全て掲載している。略称は『yn』。

もう一度、看護師として現場に戻って

エイリアン こけしさんはキャリアのスタートが手術部で、メディックメディアに入社したあと、また看護師に復帰しましたよね。そのときはどんなモチベーションだったんですか?

こけし 当時の自分の年齢を考えて、「看護師の勉強をもう一度するなら、今しかない」と思ったんです。もうこれ以上歳をとったら看護の道に戻ろうっていうことはないだろうなと。ちょうどその少し前に東日本大震災があって、被災地で看護や医療系の技術が求められているのに、自分には手術部での経験しかなく、現地に行く自信もない。それと、もしこの先転職するなら…と考えたときに、看護師以外の仕事につくことが思いつかなかったんです。いざというときにまた働けるように、いま勉強しよう! と思ったという感じですね。
でも、結局メディックメディアが働きやすいし、仕事も楽しい。一方で、パートタイムで看護師を兼業していると、ハードさと収入のバランスが悪いな…と感じるようになっていきました。その後両親の介護もあって、臨床を続けるのが厳しくなり、メディックメディア専業に戻ったという経緯です。看護師に憧れが残っていたという感じなのかな。ちゃんと病棟で働いてみたいな、と思っていたので。

今回はここまで!
次回は、かっぱさんとエイリアンさんがMIになるまでの話をお送りします。

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