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「本の要約」に「聴く読書」…… いろいろな「読書」が生まれた理由を考える

こんにちは、ライターのうめちゃんです!
この時期、多くの大学生は期末試験やレポートに追われています。かくいう私もその一人。
レポートなんて、こりごりだ!記事に逃げてやる!!
この記事を読むときくらいは、皆さんも現実のことを忘れて、気楽に読んでみてはいかがでしょう?

この記事は、九州大学の現役学生が制作するラジオ番組「ケロケロ見聞録」(ラブエフエム国際放送、毎月第1日曜よる10時から)をより深く楽しめる情報を提供するものです。この記事に興味をもって下さった方は、ぜひ各種サービスでケロケロ見聞録をお楽しみください!

1.「本の要約」を読んでみる

突然ですが、皆さん「本」は好きですか?

私は本が大好きですが、「読書」は少し苦手です。
どんなに興味をもって買った本でも、最初の十数ページを読んだところで飽きてしまい、私の部屋には「買ったはいいものの読んでいない本」が、文字通り、山のように溜まっています。

そんな私のもとに、耳寄りな情報が届きました。

本を要約したサービスがあるらしい

ほう、なるほど。「本を読みたいけれど、なかなか読書ができない」という私にぴったりなサービスではありませんか!
その名は、flier(フライヤー)と言うそう。
私は、さっそく会員登録を済ませ、本の要約を読んでみることにしました。

まずは、『FACTFULNESS』の要約を読むことにしました。この本は、10の思い込みを乗り越え、データをもとに世界を正しく見る習慣について紹介しており、「2020年に最も売れた本」とも言われています。個人的には、高校の先生が授業中の雑談でおすすめして「いつか読んだみたいな」と思ったという記憶があります。

実際に読んでみると、書店で平積みされている分厚い本の内容がコンパクトにまとめられていて、10分弱で読了してしまいました!
内容も非常に簡潔にまとまっていて、すらすらと止まることなく読めました。

あれ、想像以上にあっという間に読めてしまったな……

これは、今まで読むのをためらっていたあの本を手ごろに読めるチャンスでは……!?

近年広まりつつある、タイムパフォーマンスを重視した、効率的な読書を実感した瞬間でした。

2.「聴く読書」が広まったのはなぜ?

さて、本をテーマにお届けした「ケロケロ見聞録」2月放送でも、「読書とタイパ」が話題となりました。

近年普及している「オーディオブック」について、出演者の3人は使ってみた感想や印象をこのように語りました。

ゴトー「一度試してみたけど、あまり頭に入ってこなかった。ラジオと違って聞き逃すと内容が分からなくなってしまう。通勤通学で音楽を聴く感覚なら楽しめるかも。」

めい「私は、内容が入ってきやすいように感じた。ビジネス系や自己啓発本を読むのが苦手だけど、オーディオブックだと1人の話として聴けるので、講演会の感覚で楽しめた。自分の知らない分野の本を読むときには、オーディオブックも使ってみたい!」

ちひろ「私は文字として見ないと頭に入ってこなくて、オーディオブックが苦手かもしれません。でも、ジャンルによって使い分けるのも良さそう!」

続いて、オーディオブックが広まってきている理由について考えてみることにしました。

ちひろ「タイムパフォーマンスの考え方が広まってきたのかな。何かしながら聴けるから、効率よく読書できる、効率よい生き方をしないと置いて行かれる感覚があるのかも。」

ゴトー「オーディオブックを通常の速度で聴いていると、普通に本を読むよりも時間がかかってしまって、逆につらい感覚もある。」

めい「効率を求めてオーディオブックを使う人もいるけど、反対に、小説の内容をじっくり聴きたい人もいると思う。ライフスタイルが多様化するなかで、それぞれの人に会った使い方ができるから普及しているのかも!」

この記事ではここまで!
放送では他にも、出演者3人が自分の好きな書店や本の見つけ方について語っています。また、1月14日に九大伊都 蔦屋書店で行われた「本屋でラジオ 出張!ケロケロ見聞録」の様子も少しお届けしています!

Podcastで2月放送のダイジェストを聴くことができます!
気になった人はぜひ聴いてみてください!

今回の出演者3人(左から、めい、ちひろ、ゴトー)と、最近読んだ本

3.読書が多様化するワケ

私が今回試した「本の要約を読む」体験や、近年広まっている「オーディオブック」など、この十数年で様々な「読書」の形が生まれています。読書が多様化している背景を説明するのに、やはり「ライフスタイルの変化」は外せないでしょう。色々な生き方が尊重される時代になり、それに合わせて幅広く受け入れられるような読書サービスが展開されている。模範解答のような説明ですが、納得できる理由だと思います。

しかし、本当にそれだけなのでしょうか?
私は、flierのような本の要約を配信するサービスやオーディオブックが普及している背景には、スマートフォンの普及コンテンツの肥大化があると思うのです。

スマートフォンの普及によって、調べたいことはなんでも自分の手元で調べられるようになりました。最近では、「スマホさえ持っていればどこへでも行ける!」と言われるほど、スマートフォンの機能が充実しています。娯楽においても、動画サイトをはじめとして、膨大な量のコンテンツがスマートフォンを通して楽しめます。そんな時代で、本は「スマホで、手軽に、短時間で楽しめるコンテンツ」へと移行していったように思います。

膨大なコンテンツに悩む現代人

flierや、日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」のサイトを見てみると、「いつでもどこでも」「効率的に」という言葉が多数使われています。

誰もが持つスマートフォンさえあれば楽しめる、そして様々なコンテンツに触れながらも空いた時間に利用できる。コンテンツが溢れる現代だけれども、本を楽しんでほしい。そんな声が聞こえてくるような気がします。

4.SNS展開

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