幸せってすぐそばにある
こんにちは。いよいよ年末ですね🎍
今日は私の個人的な幸福論(?)というか、幸せの定義について書きます。
結論から言うと、幸せはすぐそばにあるものです。なるんじゃなくて感じるものです。
私がこの発想に至ったのは21歳の時です。
当時入院して、自由が効かない病院の中で、薄味の病院食を食べて、分厚い窓際で毎晩月を眺めていました。誰も側にいないことが心細くて、いつも家族の写真を抱きしめて寝ていました。
入院が苦しかった分、退院した時の喜びも凄かったのです。
三ツ矢サイダーを飲んで泣きました。
美味しすぎて。
砂糖水ってこんなに美味しいんだって。
家に帰ると、私のものがたくさんありました。
私の鞄。私の洋服。
病院の備品じゃない、私の思い出が詰まったものたち。
冷蔵庫を開ければ、おいしそうな食材がたくさんありました。病院では出てこないスーパーの惣菜やジャンクフード、オレンジジュースや板チョコ。
外に一歩出れば、どこに行こうが私の自由です。帰るのは病院ではなく家です。
そしてようやく窓越しじゃない、本物の月を見ました。本物の空。本物の風。すべてが本物。
そして家族が一緒にいること。固い木のフレームではなく、温かくてしめった、本物の人間の手に触れられること。
失ったことがある人にしか分からない、それらの特別さ。
私はそのとき、ひしひしと「幸せだ」と感じました。かなり弱っていたのでまともに歩けず、学校も休学することになりましたが、日常をこんなにも新鮮に、愛おしく思ったのは初めてでした。
だから今でも時折思い出すようにしています。
病室の扉ではなく、家のドアに手をかけたあの日のこと。
三ツ矢サイダーが泣くほど美味しかったこと。
悩みの尽きない世の中で、
忙しくすぎる日々の中でも、
幸せはいつでも側にあるということを。
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