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にっぽんSAKE紀行 #318, 319 紀の川(雑賀)、和歌山(祝砲、紀州魁)

今回は日帰りで和歌山に向かいます。以前、伺おうとしてバス停を間違えて行けなかった、紀の川市の九重雑賀さんと、和歌山市内の祝砲酒造さんを尋ねます。

朝一番の飛行機で関西国際空港に到着。ここからJRを乗り継いで行くのですが、なんと接触事故があって、電車が止まっているとのこと。。乗り継ぎに時間の余裕があったので、まあどうにかなると思って、止まっている電車に乗って待つこと30分。ようやくスタートしましたが、美味い具合に乗り継ぎの日根野で大幅に遅れた阪和線和歌山行きにグッドタイミングで乗ることができました。この電車自体は1時間の遅れだそうですが、これでほぼスケジュール通りの和歌山到着になりました。

和歌山駅で和歌山線に乗り換えて、打田で下車。ここからコミュニティバスで、九重雑賀の近くまで移動です。バスを降りて歩くこと10分ほどで、九重雑賀さんに到着。前回は参照していた地図がおかしかったのと、入り口の道がわかりにくかったので、すっかり迷ってしまいましたが、今回はすんなり。(318軒目)


和歌山線打田駅で下車


「九重雑賀」の案内看板、これを見逃すとアウト

事務所でお酒のリストを見ながら、品定め。。日本酒の雑賀は成城石井でも扱っているので、手に入れやすいですが、やっぱり蔵元で買いたいですね。


販売しているお酒のリスト 3月限定のスプリング・エールを選びました


九重酢は地元では有名なお酢。日本酒はかつては錦郷というブランドだったのですね

蔵を出るとバスの時間まで40分ほど。。ちょうどお昼時でお腹が空いていますが、バス停に行く途中にある喫茶店に入ると間に合わないかも。。と悩んで、Google Mapをチェックすると、15分後くらいに他のルートのバスがある!!急いで、回れ右をしてそちらのバス停に向かったところ、運よく目的のバスに乗れました。

バスは桃の産地で有名なあたりをあちこち巡って、和歌山鉄道貴志駅に到着。
駅舎に入ると、親子連れがガラス越しにネコを見ています。。駅舎内をキョロキョロ見ると、おお!ここはあのネコが駅長をしている駅ではないですか!いろんなニュースや記事で、そういう駅があることは知っていましたが、まさか自分がそこに来ることになるとは全く考えていませんでした。すごいにゃー、電車もネコ、駅舎もネコ。。。


ネコの形の貴志駅駅舎


歴代駅長殿のお写真

そして、予定していた一本前の電車に飛び乗ったら、これがタマ電車。。車内は全部ネコ。。楽しい。。
クラゲも歩けばネコに当たる。。いやー、旅はしてみるものですね~


たま電車和歌山行き


車内も猫、ネコ、ねこ


途中駅でたま電車ミュージアムと交換。。あれにも乗りたい。。(ガラスの反射はごめんなさい)

和歌山駅について、遅めのお昼は和歌山ラーメン。駅近くの「麺屋ひしお」さんで、紀州湯浅吟醸醤油ラーメン(長い)をいただきました。食べるほどに旨みを感じる味わい。さすが、醤油発祥の地をうたう湯浅醤油ですね。


麺屋ひしお


紀州湯浅吟醸醤油ラーメン

この日の酒蔵2軒目は、市内にある「祝砲酒造」さん。「紀州魁」が最近のブランドのようですね。お酒を買っている間にご主人とお話しすることが出来ました。蔵は大正時代に建って別のところにあったので、戦火を免れて、戦後こちらに移築したとのこと。立派な建物や昔の酒造りの道具が揃っていますね。ひとしきり、酒談義を楽しみました。(319軒目)


祝砲酒造


祝砲酒造内観

ここから和歌山市の中心部を突っ切って、和歌山市駅まで15分ほど歩きます。突如見えてきた和歌山市駅と和歌山市民図書館。。おお、威容を誇っていますね!!


和歌山市駅と和歌山市民図書館(手前にクルマが入ってしまった。。)

こちらでのお目当ては、駅ビル内に平和酒造さんが出店している、「平和酒店」さん。クラフト・ビールの他にも日本酒の角打ちをしています。おしゃれな雰囲気の店内。ワタクシは当然、紀土の飲み比べをチョイス。カウンターのお客さんは、ビールを選んでいる方が多い印象です。
紀土の飲み比べは3種類たっぷり入って、1000円とは嬉しいですね。


平和酒店


平和酒店


紀土の飲みくらべ

お店の方と四方山話をしながら、お酒を堪能です。なんでも、以前はもっと賑やかだった和歌山市駅の周辺も駅ビルの建て替えに月日がかかるうちにだいぶ寂れてしまったとのこと。この立派な新しいビルを起点に、頑張って欲しいですね。

和歌山市駅に隣接する和歌山市民図書館は、ガラス張りで外から中を覗くことが出来ます。ずらりと並んだ本と内装が素敵です。。駅近に図書館があれば、本を読む人も増えるでしょうね。ちなみに以前、地域の住民の健康寿命に何が関係しているかをビッグデータで解析した番組がありましたが、第一位はなんと住民あたりの図書館数でした。いろいろな要素が絡んでいるのでしょうが、知的な生活が健康にも良いのではないでしょうか。。


和歌山市民図書館

というわけで(?)、図書館を横目に駅近の和食のお店に到着。「肴・地酒 はいろや」さんです。おー、大きなカウンターと備前焼の器のコレクション。素敵です。うまい刺身の盛り合わせに、海南市の長久の上撰を合わせます。うーん、ピリッとした味が刺身に合います。続いては冷製トマトとじゃこのサラダに岡山・真庭の御前酒NINE。雄町のふくよかさと旨みが、シャッキリしたトマトの酸味とこれまた良いですね。


肴・地酒 はいろや 外観


肴・地酒 はいろや カウンター


コチも入った刺身盛り合わせ


長久 上撰


インスタ映えするトマトとじゃこのサラダ


御前酒 NINE

すっかり出来上がって、和歌山市駅から始発の南海電車に乗車。和泉佐野で乗り換えれば、関西空港に直付けでめちゃ便利。。と思ったら、知らない間に爆睡していて、気がついたら泉佐野の駅でドアが閉まる寸前!!思い切り飛び起きて、乗り換えが出来ました。今思い出しても、なぜあそこで目が覚めたのか、いまだに不思議です。。


新しくなった関西国際空港の内部

なにはともあれ、ずっと気になっていた雑賀さんの蔵でお酒をゲットでき、タマ電車に全線乗車、市内の祝砲酒造さんでご主人と日本酒談義を楽しみ、真新しい平和酒店さんで紀土を飲み比べて、「はいろや」さんで酒と肴を堪能できたので、ほぼ満点の日帰り酒蔵訪問、和歌山の巻でした。(その後、羽田空港でバスに乗るためにダッシュする羽目になったのは、また別の機会にでも。。。)

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