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第126話 滲み出る



 全国的に、医療機関も検査機関も逼迫していたその晩秋。高校再開から四か月も経って、ようやくあきらの健康診断の結果が返ってきた。

 半年以上にも及ぶ抗生剤の投与と共に、何度も手術を繰り返すたび医療用麻薬を摂取してきたあきらの身体は、内臓に時限爆弾を抱えているのとさほど変わらない状況だった。
 返却された結果を見て、「やはり」といった思いと「どうしよう」といった思いが重なった。
 中二、中三とも二次検査まで行き、過去蛋白が検出されたてい尿検査は、今年は更に、潜血までも引っかかってしまっていた。体内の諸々が、年々悪化しているのは明白だった。

 保健室から、大学病院を案内されての精密検査のお知らせが来た。
 指定の日まで時間もなかったけど、さすがに大切な我が子のこと。空いた時間で今の私にできる範囲のヒーリングをすることにした。

 その頃には、自分の手から光の気を出せることがすでにわかってきていたので、あきらを本来のニュートラルポジションに戻すイメージをしながら何度かその身体に向かって気を送ることにした。

 病院での検査も無事に終わったけど、大事な健康に関わってくることなので、しばらくの間はヒーリングを続けていった。

 すると。あきらの奥に、思念が絡まっているのがわかった。
 卒業から二年、あの子がLINEをブロックして振った、Rの意識が現れた。


「ねぇあきら。
あのさぁ、言いにくいんだけどさぁ、あなた、憑依されてる自覚ある?」

「あー……、うん。言われればある。
前に夢の中で、お前のせいでって睨まれた。」

 やっぱり。

「毎年尿検査に引っかかり出したのって、あれ、中一は大丈夫だったじゃない。中二の春からだったよね。こないだからそこの浄化をしてみたらね、あなたの中からRが出てきたんだよ。」

 あきらによるとその他にも、夜中にいきなり足が痛くなって湿布が必要になる時は、たいがいRの意識がサーっと掠めていくのだという話だった。そしてそれは、何かにギュッと掴まれるような痛みなのだという。
 私はあきらに許可を得て、Rの浄化をしていくことにした。

 すると、出てくる出てくる負の感情。よほどあの子に好意を抱き、そこに執着していたらしい。 そして一瞬見えたのは、カッターナイフでリスカしてしまおうかと自分の手首に視線を落とす、思い詰めたRの後頭部だった。確かに逆恨みも甚だしいけど、一言でいえばその感情とはRにとっての『絶望』だった。

 トカゲのことで、自分のことだけでも手一杯だったけど、これをやらない訳にはいかなかった。
 そうしてあきらに取り憑くRの解体にも、少しずつ着手していった。



※……私たちが憑依に気づけたことは幸運なことでしたが、まずは医療機関での受診を最優先させてください。
直感的に思い当たる節がある場合、meetooでエネルギー的対応を致しますが、医療行為の代替や健康の改善を第一義の目的としてはおりませんのでその点はご了承ください。


(関連)
第52話 13歳の暴走



written by ひみ

⭐︎⭐︎⭐︎

実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

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けーこのアメブロが棍棒ぶんぶんしてるようにしか聞こえませんが、新月っすね笑
予感の時。

一体何が変化するやら。

お住まいの場所によって若干異なるけど、
ピークはだいたい16:45くらいでしょうか。

シリウス、プレアデス、オリオン……
冬の星座の季節です。
本当に美しい夜空です。
あなたはなぜ、それらの星ではなくて、今、地球にやってきているのですか?

闇と光、両方ある地球に「今」いるという意味。
何をすべきかわかりますよね。


昨日、私が歌い出した理由と仕組みをアメブロで解説しました。

私がこの夢の中で歌ったThe Brand New Heavies。

私がこの曲を歌うよりも2か月以上前、彼から実は、こんな歌が届いていました。
小田和正さんの、♪たしかなこと。↓↓

この曲には、その夢の前段階としてリンクする男性側の真理が現れているように感じます。

「時を超えて君を愛せるか 
ほんとうに君を守れるか」

それがようやく、少しずつだけど「私を守れる彼」へと変化してきました。
それによって私もまた、少し変化しました。

今、サイレントで苦しくてもね、なんにも彼の情報なんか耳に入ってこなくても、絶対に進んでいるから大丈夫、大丈夫だよ。

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←今までのお話はこちら

→第127話 その導きは闇の向こうに

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