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詩作 凡庸なる自然たち

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言葉を並べて、詩と謳った凡庸な表現たち。 そこに映し出されるものだけを切り取っている。
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記事一覧

我楽多

石狩の展示、かすかなリフレインを無言で披露する。水上は光り、嘲るような天竺も喋る公職選挙…

釘
11日前
1

雑記 GPT2-japaneseを使って詩を描く

 世の中はAIを持て囃す。  資本化する人類に「自我はいらない」  だからこそ自我を持ち…

釘
1か月前
3

詩 我々のいちぶ

 懐かしさを覚えたら狼狽える飼い犬の足先にキスでもして募る思いを猛々しく:ワラスボと役立…

釘
1か月前
6

詩:アルマイトの床

嘘のような海の中に閃いた。無明、無銘 善良である中に閉ざされている どんな音も無明に近しい…

釘
1か月前
7

詩 ころげおちてまわる

 ある日、徒労に終わりゆく 蜂たちの集いを突っついて酷い目に  草むらの中に飛び込んでは…

釘
2か月前

詩 響滅

 熱の居ぬ間に抱き合わせの競争を紐づけられた  見た目に違わぬ愚かさの泥、夢見るもの 痴…

釘
2か月前
3

詩 発火する夜行

 涼んでいた 焼け落ちる列車を前に  ズカズカと入り込み 懐中には 愛するものの蓋  靡く声 哀れなる群 組織が痺れ始めた  ざかざかと奴までくる 山盛りにしておけ  油が滴り落ち 白毫 無墨に昏を呼び起こす  太陽は沈み続け 我々の預かり知らぬ  仕事に並んでいた 蜘蛛の巣のような組織 絡めとられ  息苦しさに喘いでいた 熱風がわたしを燻製のようにする  色々をとりどりに 木々の隙間から恐ろし気な鳴き声が響く 「この先、行くは地獄、戻るは破壊」  全身で感じている 感じ

詩 燐光、部分的なる

雷が鳴っていた ある時には 地に臥せたあの顔 我儘な手助けのこころ 求める形と得体の知れ…

釘
4か月前
5

詩 絶叫マシン、人

 明滅すら奪われた蛍光灯の居場所、有毒ゴミの中で自分が有毒とも知らず「世界の腐敗を正さね…

釘
4か月前
1

詩 時に心臓の鳴る

うるうるした ぎりぎりと 冷たい土地 連携も出来なくて くるくると 摩滅する視座 宝も忘れたの…

釘
4か月前

詩 朧

そぞろと消えゆ 人好きのジャーク 流れ着く言葉にフレッシュな幸福論の途上 波間から取り出…

釘
4か月前
2

詩 溶けて到来

惚けたように舌で溶かした、チョコレート 輪になりつつミルクの中の不正 金は無限に湧いてくる…

釘
5か月前
8

詩 迷うな、師は高らかに

 眠り毛の満ちた中に疲れた顔で迎えに来る。  正しくは安らかなる手、または微かな種  傷付…

釘
5か月前
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詩 かえりみち

 好きです。六番街。  どうやらちぎったパンも誰かの一部  労いの吐露、追い吐かぬ 雨だろうさ  まじまじと ねじねじと 今日あること  避雷 卑猥も焚べれば  少数の人々が言うだろう ーー喰らわせたのは愛做る天竺、牡丹頭落。盗みに偸み、ざらつくなら捨て去れ。 ますますやられて 輝けるスリッパの曲 カチカチ とはマダニ カチカチ sとzで よっと ウプシロン 帰らせぬ白線 イカれた粘炭 どこか少しずつ 誰かの一部 うるさい気持ちを鳥渡 悪くないよ 塀は全部違反ですから