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学校施設は生活することを想定されていない

学校の空き教室を活用した放課後児童クラブを運営しています。この空き教室の活用は、面積基準としても十分ではないと思っていますし、生活するための機能が十分でないことも問題だと思っています。


放課後児童クラブの基準

こども家庭庁の「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)」の概要には次のように「適切な遊び及び生活の場」を用意するよう書かれています。

児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るものです。

面積については厚労省が次のように定めています。

専用区画の面積は、児童一人につきおおむね一・六五平方メートル以上でなければならない。

ちなみに保育園等では満2歳以上の子ども1人につき1.98㎡以上が必要とされています。それなのに放課後児童クラブは1人につき1.65㎡以上です。学校終了後からの2、3時間と利用時間が短いとはいえ、全然十分な面積基準ではないですよね。もちろんこの基準以上の面積を用意すればいいわけなんですが、空いている教室を全て使わせてもらえるわけではありません。様々な備品等の管理の問題もあり、限られた教室を利用することになっていて、十分な広さを確保することができていないのが現状です。

面積よりも生活のための機能の方が大事

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