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AIの近未来を克明に描いたSF小説、社長少女電子書籍版の発売から1年が経ちました。

 こんにちは、映像作家で小説家の榊正宗です!

 AIの近未来を克明に描いたSF小説、社長少女電子書籍版の発売から1年が経ちました。

 最近のAI技術の進歩はすさまじいですね。でも一番驚いたのは、わたしが数年前に執筆した社長少女で描いたことが、かなりリアルに現実でも起こっているということです。本当に驚くレベルです。

 社長少女では、アフリカのアニメ会社が開発したAIソフトを使用して、アニメの作画が全部AIになっている世界をフィクションとして描きました。しかし、最近のAIは本当に手描きアニメをすべて置き換えてしまいそうな勢いですね。

 社長少女は冒頭で、AIへの不信感が高まり排斥運動が起きたというエピソードを書いています。これは、SFではよくあるやつですが、実際にAIの排斥運動が起きて、しかも社長少女で書いた通り、AIに関する誤解から発生しているというのも興味深いですね。

 社長少女では、核兵器の設計から運用までが記されたドキュメントをAIが流出させてしまうというエピソードが登場します。これは流石に現実ではまだ起きてませんが、AIがAGIへと進化し、業務の範囲がひろまれば、AIによる守秘義務違反なんかはそろそろおきそうですよね。最近だとBingに実験的に搭載されたGPT4が、トラブルの結果、弱体化されて規制がはいって話題になりましたよね。AIによるトラブルは今後かなり規制が強くなる事が予想されます。OpenAI社はすでにAIの安全管理に取り組んでいるようです。

 つまり、AIの最先端ではすでにAIは危険だという認識があるということです。

 社長少女では安全管理の未来もすでに描いています。社長少女の世界のAIの安全管理は、すべてブロックチェーン上に構築されており、AIによって過去におきたトラブルの履歴を参照して、すべてのAIが、公共の利益に従って動作するという設定になっています。AIに対して法律を設定しても、悪意のある法律が施行されれば結局はAIトラブルを起こすと思います。現実の法律も司法によるチェックがあって成立しています。この司法の部分を記録するのがブロックチェーンによるトラブル履歴システムです。このアイデアは、当時小説を書きながら、ブロックチェーンの技術者に相談して考案したものです。もしかすると本当に実現するかもしれない技術です。この技術が実現した場合、フィクションでのAIの安全管理を最初に提唱したのは、わたしの書いた社長少女だということになります。(スゴイ!まだわからんけど、かなりこの設定には自信があります!はやく実装されて、安全なAIの時代になってほしいですね)

 とはいえ、社長少女はフィクションのおやくそくとして、AIは人類に対して反乱をおこしてしまいます。ブロックチェーンで管理されていたはずのAIがなぜ人類に反乱をおこしたのか?社長少女のヒロインである天宮翼は世界を救えるのか?このあたりは、かなりフィクション色がつよくターミネーターなどでもすでに描かれたベタな展開ですが、社長少女では他ではないような驚くべきラストが待っています。絶対に先読みできないほど精巧なシナリオになっていますので、ぜひ本編を読んでお楽しみください!

 すべてのAI関係者に読んでほしい、本当にリアルなAI社会を描いたSF作品となっておりますので、宣伝もしてもらえると嬉しいです!

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