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ドイツで生クリームケーキを求めて:自分で作るしかない、その理由とは?

私、スイーツ好きなんです。

妻ともよく美味しいケーキ屋さんに行くのが本当に楽しみでした。

ドイツに来て、地味に辛かったのが「スイーツ問題」。

なんと呼べばいいのやら、私は勝手にこのささやかな悩みをこのように命名させてもらいました。

誤解のないように、ドイツにも美味しいスイーツはたくさんあります。バームクーヘンは日本でも有名ですし、今の季節ならシュトーレン、あとタルトとか色々あります。

そう、スイーツはあるにはあるんですよ、美味しいのも。でも、生クリームのやつがなかなかないんですよ。

ちなみにドイツで
ケーキ屋さんは konditorei (コンディトライ)
ケーキは    Kuchen (クーヘン)
クッキーが   Kekse (ケクセ)

クーヘンは、バームクーヘンのクーヘンなので分かりやすいんですけど、クッキーのケクセが音的にケーキに似ているので最初私は良く混乱しました。

で、ドイツのケーキ事情を私の個人的な感想で述べますと、それはそれで美味しいんですよ。でも、基本バタークリームで、日本のような生クリームを使ったものは皆無。そしてチェリー酒を使いがち。

特に誕生日とかクリスマスとかケーキといえば、やっぱり生クリームのケーキにイチゴじゃないですか🍰

こういう生クリームのケーキがドイツではなかなか手に入らない。

もちろん日系のお店にはあるけど、お値段がそれなりにする。そこで私は考えた…

(これはもう自分で作るしかない!)

と決心してケーキ作りをはじめた。

親がケーキ屋を営んでいたので、ちとケーキにはうるさい自分。

よく「お店が定休日の前は朝ごはんがケーキでした」
という私の鉄板ネタを披露すると皆が羨む生活をしていたくらいケーキを食べてきた。

食べるのは得意、でもケーキを作ったことはなかった。

親のDNAがどこかにあることを信じて、ケーキ作りに挑戦してみた。

とはいえどこから手をつけたらいいのやらわからなかったのだが、今の世の中本当に便利。YouTubeで調べればいくらでもレシピが載っているし、加えて工程も動画なのでとっても分かりやすい。

そんなこんなで初めてホールケーキを作ったのがクリスマスケーキ。

YouTubeでみよう見真似で作っただけだけど、自分としては大満足の出来。

(そうそう、こういうケーキが食べたかったんだ!)

と自分で作ったケーキの味はそれはまた別格。

一つだけ困ったのが生クリーム。
ドイツでも生クリームは手に入るのだが、基本料理用でそのままだと泡立たない。

なので生クリームの「こってり感」を補うためにマスカルポーネをちょいと足す、らしい。これは料理教室に通っている妻から教えてもらったコツ。

これで生クリームの泡立ちは抜群。しっかりとツノの立つピッカピカの生クリームが完成する。

そして味も文句なし。
この時の達成感と感動がきっかけで、その後様々な料理に挑戦するようになった私。

(なるほど、海外で食べたいものがあれば、自分で作ればいいんだ)

この気づきが私のドイツの生活をどれほどに支えてくれたか。

今ではすっかり料理とお菓子作りが私の趣味になった。

以上、私のドイツでのスイーツ体験を共有しました。生クリームのケーキがなかなか手に入らないドイツで、自分でケーキ作りを始めたところ、思いがけない楽しみと感動が待っていました。

みなさんも、海外で食べたいものがあれば、ぜひ挑戦してみてください。手作り料理やお菓子作りは、自分の楽しみや趣味になるかもしれません。

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