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【読書感想文】うっかり読んだら泣いてまう

私は関西の出なので、それでだろうか。
この絵本は、子どもに読み聞かせると、どうしても途中泣いてしまう。

関西圏外で暮らす関西人には2通りあって、ひとつは方言を抑えることなく地で行くタイプ、もうひとつは方言を封印して土地に馴染もうとするタイプ。
私は後者で、関西出身の方に「実は私も…」と言うと必ず驚かれる。

別に地元を隠したいのではなく、ましてや恥じているわけでも全くない。無意識にやっているので、自分でも理由はふんわりとしか理解していない。強いて言えば、方言から自分のアイデンティティを大雑把に判断されるのを避けている、といえばいいのか。

そんな私は、この絵本を声に出して読むと、どうも必ず泣けてくる。

これは私が関西で生まれ育った、何よりの証拠。
そして、目の前の息子に読んでいるようで、自分の中の幼い自分に向けて声をかけているような、不思議な感覚。

疲れが溜まる年の暮れ、故郷に想いを馳せがちな年の暮れ。こちらの絵本は七夕の季節のお話だけど、心持ちとしてはピッタリな読みもの。おすすめです。

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