Son de cloche blanche.

研究「透光不透視」のためのメモ。 視線を遮り、光を通すという空間的概念の建築用語。別つ…

Son de cloche blanche.

研究「透光不透視」のためのメモ。 視線を遮り、光を通すという空間的概念の建築用語。別つ事は繋ぐ事。つなぐことを軸に過去と現在、今と未来というような時間軸の往来と、その繋がりに対する「眼差し」を表現、制作。

最近の記事

漆を学ぶ

漆器は英語表記でJapanとよばれ、 日本を代表する工芸品とされている。 にも関わらず 学校教育において学ぶ機会は極めて少ない。 それは以前 学部生や高校生たちと、棉づくりをした時と とてもよく似ている。 なぜ自国の代表的伝統文化がこれほどまでに周知されていないのか。 その理由は、漆器の歴史資料が極めて少ないことにあると、筆者はいう。 塗料や接着液にすぎない漆が、なぜ文化とよばれるのか。 化学的な事は置いておくとして、 日本人特有の象徴的ともいえる価値観が影響してい

    • 透光不透視と漆

      研究「透光不透視(とうこうふとうし)」は、一言で表現するなら「つなぐ」ことへの探究である。 そのために場、モノ、人とを結び、出会わせ、 つなぐことを可視化させてきた。 研究名である透光不透視は、 光を通して視線を遮るという建築用語であり、 実体を分つことで、より存在を繋いでいるのではないかという見解から付けられたが、その言葉を用いるきっかけとなったのが、漆との出会いである。 漆は生き物という。 乾燥しても内部で生き続け、透明度を増していく。 学生時代、テーマ探しに悩ん