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マティス展:線と色彩が織りなす、心の風景

絵の先生のお薦めで、マティス展に行ってきました。

展覧会名:マティス 自由なフォルム
開催場所:国立新美術館
開催日:2024年2月14日(水) ~ 2024年5月27日(月)
鑑賞日:2024年3月7日(木)

シンプルな線に込められた優しさ
 
 マティス展で印象的だったのは、余分な色彩や装飾を削ぎ落とした線画作品の数々でした。一見、簡素とも思える線描からは、温もりと優しさを感じました。それは、まるでマティス自身の温かい眼差しが線を通して伝わってくるようでした。
 
強調された部分から心情を読み解く
 
 マティスは、対象の一部を強調することで、その物体の持つ力強さや存在感を表現していました。例えば、人物の瞳や手の形を強調することで、内面にある感情や力強さを表現していました。まるで、人物の心の奥底を覗き見ているような感覚を覚えました。
 
色彩と線で織りなす心の風景
 
 マティスは、色彩と線の組み合わせによって、様々な感情や風景を表現していました。鮮やかな色彩と力強い線で描かれた作品からは、喜びや生命力を感じました。一方、落ち着いた色彩と繊細な線で描かれた作品からは、静けさや優しさを感じました。
 
 アンリ・マティスの作品は、私たちの感覚に直接訴えかける鮮やかな色彩と形状で満ちています。展覧会で目にした「切り絵ブルー・ニュードⅣ」は、特に印象的でした。余分な物を取り除いた線だけで優しさを感じ、各部分が強調されていることで、心情が思い浮かびました。この作品は、青いトーンと抽象的な形状が調和しており、何か訴えているような気がしました。
マティスの作品は、自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現が特徴であり、フォーヴィスム(野獣派)の中心人物として知られています。彼の至高の芸術を、切り紙絵から絵画、彫刻、版画、テキスタイルまで幅広く紹介している本展は、必見です。特に「切り絵ブルー・ニュードⅣ」は、その美しさとメッセージ性で心に残る作品でした

マティス展から学んだこと

  • 線と色彩の持つ力

  • シンプルな表現の奥深さ

今後の活かし方

  • 線の使い方:力強さ、優しさ、感情表現

  • 色彩の使い方:喜び、遊び心、空間表現

  • シンプルな表現:深い感情やメッセージ

マティス展は、絵画の表現技法だけでなく、心の奥深さに触れる貴重な機会となりました。これからも作品を参考に、自分自身の表現を追求していきたいと思います。
 
余韻を残す感動
マティス展は、色彩と線、そして余白によって表現された心の風景を体感できる素晴らしい展覧会でした。作品を鑑賞する中で、様々な感情が湧き上がり、心が豊かに満たされるようでした。

マティス展1


マティス展2
マティス展3

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