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国際シンポジウム「モンゴル帝国から始まった世界史」参加

国際シンポジウム『モンゴル帝国から始まった世界史』
2023年9月30日(土)13:30~17:00
グリーンパレス @江戸川区
主催:モンゴル歴史勉強会(FB:Mongol history

1.宮脇淳子(基調講演) 歴史学者、公益財団法人東洋文庫研究員。
「モンゴル帝国から始まった世界史」宮脇淳子氏講演

「なぜ世界史はモンゴル帝国から始まったというのか」
地球上初めての歴史書はヘーロドトス著「ヒストリアイ」(BC5世紀)
シナ世界で最初の歴史書 司馬遷著(BC1世紀)
歴史のある文明、歴史のない文明
日本文明は、シナ文明の対応文明である
歴史文化を生んだのは、地中海文明とシナ文明だけである。
インド、イスラム、アメリカは、文明も歴史もない。
古代中国、古代アメリカはない。歴史=政治(改ざんされる)
軽快な切り口でズバズバと話していました、もっと話を聞きたかったです。
また新しい著書が出るそうで、その講演も聞きたいです。
そして、学者ではない人の質問にもやさしく丁寧に対応されていました。

宮脇淳子氏 基調講演

「なぜモンゴル帝国から世界史が始まったというのか」
・13世紀のモンゴル帝国は、東のシナ世界と西の地中海世界を結ぶ「草原の道」を支配し、世界史の舞台を準備した。
・それまで存在したあらゆる政権が消滅し、モンゴル帝国から生まれた政権がもとになって、現代のアジアと東ヨーロッパの国ぐにが生まれた。今のロシアも中国も、モンゴル帝国の継承国家を出発点としている。
・北シナで誕生していた資本主義経済が地中海世界へ伝わり、西ヨーロッパ世界へと広がって、現代の幕を開けた。
・モンゴル帝国がユーラシア大陸の陸上貿易の利権を独占してしまっため、その外側の日本人と西ヨーロッパ人が海上貿易に進出し、歴史の主役がそれまでの大陸帝国から、海洋 帝国へと変わっていった。15世紀の大航海時代はモンゴル帝国時代の物流の刺激によって始まったのである。

宮脇淳子氏講演スライド1
宮脇淳子氏講演スライド2

モンゴル帝国から始まった世界史
モンゴル帝国は、13世紀にチンギス・ハーンが建国した騎馬遊牧国家です。その支配地域は、東は中国から西はヨーロッパまで、ユーラシア大陸の広大な範囲に及んでいました。
モンゴル帝国が世界史に与えた影響は大きく、その影響は現代まで続いています。
政治
モンゴル帝国は、東アジア、中央アジア、西アジア、ヨーロッパの各地域に大きな影響を与えました。
東アジアでは、中国を征服して元王朝を建国し、中国の文化や制度を広めました。中央アジアでは、イスラム教圏を支配し、イスラム教の拡大を促進しました。西アジアでは、ビザンツ帝国を滅ぼし、ヨーロッパの歴史に大きな影響を与えました。
経済
モンゴル帝国は、東西貿易の拡大を促進しました。モンゴル帝国の支配下では、東西の交易路が安全になり、貿易が活発化しました。これにより、商品や技術の交流が促進され、世界経済の拡大につながりました。
文化
モンゴル帝国は、東西の文化交流を促進しました。モンゴル帝国の支配下では、東西の文化が交流し、新たな文化が生まれました。例えば、中国の火薬や羅針盤は、モンゴル帝国を通じてヨーロッパに伝わり、ヨーロッパの技術革新に貢献しました。
宗教
モンゴル帝国は、宗教の寛容さを重視しました。モンゴル帝国は、イスラム教、キリスト教、仏教などの異なる宗教を認め、それぞれの宗教の信仰を保障しました。これにより、異なる宗教の交流が促進され、宗教の多様性が尊重されるようになりました。

このように、モンゴル帝国は、政治、経済、文化、宗教など、さまざまな分野に大きな影響を与えました。モンゴル帝国が築いた基盤は、現代の世界にも大きな影響を与え続けています。

具体的な影響
モンゴル帝国の具体的な影響としては、以下のようなものが挙げられます。ユーラシア大陸の政治統合
東西貿易の拡大
技術や文化の交流
宗教の寛容さの推進
ユーラシア大陸の政治統合
モンゴル帝国は、ユーラシア大陸の広大な地域を支配したことで、東西の政治的交流を促進しました。モンゴル帝国の支配下では、各地域の君主がモンゴル帝国の支配下に組み込まれ、ユーラシア大陸が政治的に統合されるようになりました。
東西貿易の拡大
モンゴル帝国は、東西の交通路を整備することで、東西貿易の拡大を促進しました。モンゴル帝国の支配下では、東西の交易路が安全になり、貿易が活発化しました。これにより、商品や技術の交流が促進され、世界経済の拡大につながりました。
技術や文化の交流
モンゴル帝国は、東西の文化交流を促進しました。モンゴル帝国の支配下では、東西の文化が交流し、新たな文化が生まれました。例えば、中国の火薬や羅針盤は、モンゴル帝国を通じてヨーロッパに伝わり、ヨーロッパの技術革新に貢献しました。
宗教の寛容さの推進
モンゴル帝国は、宗教の寛容さを重視しました。モンゴル帝国は、イスラム教、キリスト教、仏教などの異なる宗教を認め、それぞれの宗教の信仰を保障しました。これにより、異なる宗教の交流が促進され、宗教の多様性が尊重されるようになりました。

このように、モンゴル帝国は、政治、経済、文化、宗教など、さまざまな分野に大きな影響を与えました。モンゴル帝国が築いた基盤は、現代の世界にも大きな影響を与え続けています。

Bard

2. T.アルタンガバナ(千葉大学特別研究員)  
「日本の満洲映画協会と内モンゴル映画の関係
一映画『内モンゴル人民の勝利』を事例に

T.アルタンガバナ氏講演

日本の満洲映画協会と作品の紹介があった。
内モンゴル映画の関係について話して、
「内モンゴル人民の勝利」の事例を話した。

講演では触れなかったが、懇親会で満州について少し話しました、満州は興味深いですね、懇親会はここだけの話が聞けて良いですね。

以下は後で調べました。
満洲映画協会の2代目理事に甘粕正彦を起用したのは、岸信介である。
電通の前身は「満州国通信社」だ。
満州関連:里見甫、岸信介、甘粕正彦、出口王仁三郎、楢崎 皐月

「満映は「日満親善」、「五族共和」、「王道楽土」といった満洲国の理想を満洲人に教育することが主な目的であるとされた。満映製作の映画は日本の文化を紹介する文化映画や啓蒙的な映画、プロパガンダ映画が多く、あまり大陸では人気がなかった。」

満洲映画協会(Wikipedia)

3.白那日蘇(ハクナルス)(神戸大学協力研究員)
「20世紀前半の内モンゴル諸民族主義運動から徳王
の自治運動までーモンゴル統一独立の延長線だったのか」

白那日蘇氏講演

□楊海英(総括・討論会) 宮脇淳子、T.アルタンガバナ、白那日蘇

楊海英(総括・討論会)
国際シンポジウム チラシ

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