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映画「燃えるドレスを紡いで」

映画を観ているあいだずっと半分泣いてた。
デザイナー中里唯馬主演「燃えるドレスを紡いで」
(監督:関根 光才 )
アフリカ・ケニアに世界中から集められる服のゴミ。
現地を訪れた中里氏はその現実に言葉をなくしていた。
そしてそこから得たものを形にしていくパッションと
葛藤に胸が熱くなった。

中里氏は日本人で二人目のパリ
オートクチュールデザイナー。
日本人では唯一森英恵が参加していた。
彼にしかできない作品とその舞台裏を見せてもらい、
わたしが思ううつくしさとは何なのだろうと
改めて考えさせられた。

ゴミ山の上で大きな鳥が舞い
竜巻にゴミが吸い込まれていく。
日本にいる私たちにとっては異次元のような光景。
そのゴミは先進国からやってくる。
ファッションが好きで入った業界なのに
そのファッションが環境に負荷をかけ
多くの作る側はそのことに真摯に向き合わない。
利益と効率重視、ブランドイメージ大事。

見てくれがいくらカッコよくたって
その代償が環境破壊と搾取って
本当のカッコよさと言えるのだろうか。
そう世の中に投げかけたい。

今の世の中
「その服どうやって作られてるか知ってる?」
なんて言ったら普通にうざい人認定されてしまう。
わたしも(よくそんなの買うなあ)などと
思いながら片目をつぶって生きてるが
これがなかなかしんどい。
そのしんどさ、孤独さが
今日の上映後に中里さんと
お話できてふーっと解かれたようだった。

ファッションに関心のある方もそうでない方も
何かを生み出す葛藤と情熱を
映像で感じられると思います。
ぜひ観ていただきたい作品です。

「燃えるドレスを紡いで」


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