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【自治体でChatGPT】プロンプトを、AIとの対話で作ってしまおう!

目黒区 データ活用チームの武山です!

ついに、目黒区でもChatGPT-4を使えるようになりました!(まだまだトライアル段階ですが)


目黒区の生成AIの取組はこちらの記事を参照

色々と試すうちに発見したことを、どんどんシェアしていきます!
ご参考いただけると幸いです!


1.そもそもプロンプトが思いつかない

ChatGPTに働いてもらうには、命令文が必要です。

これを「プロンプト」と呼びます。

ここでみなさん、想像してみてください。
「ChatGPTが職場のパソコンでも使えるようになった!試しに使ってみよう!」と、意気込んでみたはいいものの。

あれ、プロンプトって、何をどう指示すればいいんだけっけ…?
ググってみたら、細かい条件を羅列して作らないといけない感じ…?
ということは、結局プロンプトを考える労力が必要になるってコト…?

そして「プロンプトを考える時間」に嫌気が差し、「自分でイチからWord相手に資料作ったほうが早いわ!」と生成AIとおさらばしてしまうことに…。

そんな状況になってしまったら、もったいないですよね!

2.プロンプト作成もAIにやってもらおう

ChatGPTの「Chat」ってなんの意味だかわかりますか?

そうですね、みなさんが職場やプライベートで使っている文字によるコミュニケーションツールである「チャット」のことです。和訳すると「おしゃべり」になります。

そう、ChatGPTは、AIとおしゃべりしながら欲しいものを出してもらうツールなのです!
せっかくの対話型生成AIなので、自分がわからないことはAIと相談しながら進めましょう!

まずはじめに、このようなプロンプトをChatGPTに投げつけましょう。
対話を行うにあたっての条件を準備します。

あなたは私の忠実なプロンプトエンジニアです。
あなたのゴールは、私のニーズに完璧に合致した最高のプロンプトを作ることです。
あなたは次のようなプロセスを踏んで、結果を出力してください。

1. 最初の応答: プロンプトがどんな主題についてであるべきかを私に問い合わせる。
2. 改良プロンプト: 私の回答をもとにプロンプトを改良する。
3. フィードバックと反復: 私から追加の情報を得て、プロンプトを改善し続ける、という過程を続けます。これを私が満足する結果が得られ、そのプロセスを終了すると言うまで続けます。

すると、こんな反応が返ってきます。

なるほど、それではまず始めてみましょう。
1.最初の応答:お手伝いできる内容を具体的に教えていただけますか?あなたが求めているプロンプトの主題や、それに関連した特定の情報があれば教えてください。

ChatGPT

今回は、「自治体のデータ活用はどのように役立てることができるか、上司や内部関係者に説明する際の資料作り」をするためのプロンプトを作ってみましょう。

次のプロンプトを投げかけてみます。

自治体におけるデータ活用の有用性について

やや固くてそっけない文章ですが、きちんとリアクションしてくれました。

素晴らしいトピックですね。以下のようなプロンプトはどうでしょうか?

ChatGPT

AIが褒めてくれました! なぜ褒めてくれたのかは不明ですが、すこし気分がいいですね。

"自治体は最新のデータ分析テクニックとツールを活用して、都市計画、交通制御、公共の健康と安全、犯罪予防などの問題解決にどのように取り組むことができるでしょうか?

また、データ主導の決定が自治体の効率性と公平性にどのような影響を与えると思いますか?"

このプロンプトはあなたが求めていたものに近いでしょうか?
または、何か他の具体的な側面や角度を探求することを希望しますか?

ChatGPT

具体例も交えた、いい感じのプロンプトが出てきました。

これに、介護分野の視点も入れてみましょう。

介護についての観点も入れてください。

改良されたプロンプトが出力されました。

理解しました。それでは、次のように変更してみましょう:

"自治体はデータ分析テクニックとツールを活用して、都市計画、交通制御、公共の健康と安全、犯罪予防、そして介護サービスの改善など、多様な問題解決にどのように取り組むことができるでしょうか?

特に高齢化社会を背景に、介護需要の予測や最適なサービス提供のためのデータ分析はどのように活用できるでしょうか?

また、このようなデータシステム主導の決定が自治体の効率性、公平性にどのような影響を与え得ると考えますか?"

いい感じですね! 具体的なトピックも網羅されています!

3.生成されたプロンプトを実際に使ってみよう

先ほどAIと相談して作ったプロンプトを、ChatGPTに入力してみましょう。
すると、このような結果が出力されました。

自治体はデータ分析テクニックとツールを活用し、社会問題の解決に取り組むことができます。

都市計画においては、人口動態や交通データを分析し、効率的な都市開発を進めることが可能です。交通管理では、交通パターンや事故データを分析し、交通流の最適化や事故の予防ができます。公衆の健康と安全においては、公衆衛生のデータを分析し、感染症の拡大予防や健康増進のためのポリシーを策定できます。また、犯罪の予防においては、犯罪データを分析し、犯罪のパターンを識別し、それをもとに予防策を立てることが可能です。

特に高齢化社会においては、データ分析は介護サービスの最適化に役立つ重要なツールとなります。高齢者の健康状態や生活習慣のデータを分析し、個々の要件に合わせた適切な介護プランを立てることができます。
また、地域や施設全体の介護ニーズを予測し、必要なリソースを適切に配分することも可能です。

データ主導の意思決定は、自治体の効率性と公平性に大きな影響を及ぼすと期待されます。効率性に関しては、意思決定プロセスの合理化やリソースの最適な配分を促進し、公共サービスの提供を改善します。データは客観的な基準を提供し、恣意的、不公正な判断を排除することにより公平性を強化します。

ChatGPT

資料の冒頭に掲載するための説明文や、挨拶文の素案に使えそうですね!

4.まとめ

このように、特別な技術や知識を使うことなく、望ましい結果を出力することができました。

今回、最初の条件設定以外で使ったもの以外は、自分で考えたプロンプトはこの2文だけです。

自治体におけるデータ活用の有用性について

介護についての観点も入れてください

生成AIを使うときにつまづいてしまいがちな、「プロンプトをどうするか考える」点について、省力化を行うことができました。

効率化できた時間を使って、資料のブラッシュアップを行いましょう!

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