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企業ごとに地域の偏りがある

最近新設された、主に小学校内の学童ですが、選定委員に保護者はもちろん教員などの学校関係者すら入っていません。それら学童ですが、実は地位に偏りがあります。

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委託先は株式会社マミー・インターナショナル(以下、マミー)・株式会社東急キッズベースキャンプ(以下、東急)・株式会社セリオ(以下、セリオ)の3社となっています。

先に断っておくと、この3社の評判は悪くありません。

ただし、選定のプロセスは???がいっぱい付きます。目黒区は自称開かれた区政なので、この選定プロセスはもちろん、選定基準ですら区民は確認できません。

どのように決まっていったかを確認してみましょう。

2018年度

まず、2018年度年に下記3学童が決まります。(開所は2020年度)

・マミー:駒場小内
・東急:下目黒小内
・セリオ:八雲小内

この3社、上の3学童以前には委託を受けていません。これが最初の委託です。

2019年度

・マミー:菅刈小内
・東急:中目黒小内
・セリオ:月光原小内・向原小内・原町小内

上の地図にも示しているとおり、見事に近隣施設を獲得しています。

2020年度

・三田学童:東急

この三田学童ですが、住区の建物を借りて急遽開所された学童です。数年前から住区の協力を得て近隣の田道小内学童保護者が懇願していたのですが、目黒区は「待機児童はいない」というのを理由に何度も却下していました。ただ、最後に断った直後に待機児童を20名近く出てしまったので、保護者や区議からの圧力に屈して、開所することになったんです。

それが2020年の5月位だったのですが、その時は「開所は早くても来年度ですね」と説明していたのに、急に「事業者の候補が出てきた」と言って8月に開所してしまいました。住区の建物だったので住区の代表を選定委員に入れて欲しいと懇願しましたが「時間がない」という理由で却下されています。

で、決まったのが東急でした。これは地域の偏りを考えると最初から予想されていたことです。

ここから憶測です。

まず、東急が人員の確保の目途が立ったので手を挙げたのでしょう。なので急遽募集を開始したんだと思います。ところが、この学童、15名という小規模学童なので、社会福祉法人なども対応しやすく、おそらく候補に加わったのだと思います。

そうなると、どこに転ぶか分からなくなるので、選定委員に区民を入れるわけには行かなくなったんだと思います。

小学校保護者は恣意的で透明性に欠ける

当然ですが、これら施設は都度都度プロポーザル方式で選定されています。随意契約などではありません。

しかも、株式会社に支払われているお金は、区の直営よりも費用が大きくなる事が分かっています。

いま、選定委員に小学校の保護者を入れて欲しいと懇願しているのですが、小学校保護者は恣意的で透明性・公平性に欠けるので、選定委員には相応しくないと目黒区から言われています。

一方で、区の職員は全員公平なので、そもそも、選定に関する利害関係者ですらない(言葉のままとらえると、金品の授受をしても賄賂に該当しないということです)とも言われています。

正直、まったく言ってる事が理解できないので、日本語の意味を取り違ってるかと思って、国語辞典を引いてしまいました。

恣意的:〘形動〙 気ままな、自分勝手なさま。自分の好きなようにふるまうさま。論理的な必然性がないさま。
透明性:制度の運営や組織の活動状況が、第三者にはっきりとわかるようになっていること。また、その度合い。
公平:[名・形動]すべてのものを同じように扱うこと。判断や処理などが、かたよっていないこと。また、そのさま。

よかった、認識合ってます。

こんな不条理な状況でも、コロナ禍を利用した形で強権発動している目黒区には太刀打ちできていません。

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