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通信制は10年かけて卒業しようと思っていました。

さて、いきなりですが、私は通信制高校は10年かけて卒業しようと思っていました。
なぜなら、もともと私はプレッシャーを自分自身にかけやすくそのプレッシャーに負けやすい性格であるという自覚があったからです。
プレッシャーに負けて卒業できない…よりは目いっぱい10年かければ何とかなるだろう…、という意識にしておいて気持ちを軽くしておきました。
いざとなったらやめたっていい、そのくらいの気持ちでいました。
もともと高卒じゃないんだから、やめたって失うものはないよね、くらい気持ちを抜いて入学したのが、始まりです。

結果最短の3年で卒業ということになりましたが、これはあくまで結果であり、3年で卒業しよう!!と意気込んでこうなったわけではありません。
意気込んでいたらもしかしたら、挫折して卒業までこぎつけられなかったかも…というのが本音。あの時10年計画でいってよかったです。


高校生活のすべてが楽しかった。

高校生生活について聞かれる機会が沢山ありますが、私の場合は高校生活のすべてが楽しかったです。
進学した年齢が24歳だったので、友達ができるとかそういったことはすべて諦めていましたが、入学してみると16歳から81歳くらいまでのひとがおなじ教室で学んでいたし、今でも連絡を取り合うくらい心を通わせる友人がここでできました。
皆、いろいろ悩みを抱えていたり、全日制には合わなくて挫折したり…と理由がありましたが、そういう苦い経験をしているからこその思いやりや優しさを持ち合わせている人に恵まれたのだと思っています。


学食で大盛といえば2人前の事だった。

これは私が通った高校での話ですが、入学して驚いたのは学食の量の多さ。
全日制もある学校だからだったから、というのもあるかもしれませんが、食事の量がすごく多くてびっくりしました。育ち盛りの人たち学び盛りの人たちにたくさん食べてほしいといろんなメニューが用意されていました。
私は食が細いタイプなので食べきれないときもありましたが、それでもにこにこしながら食事を提供してくださった学食の皆さんには今でも感謝の気持ちが絶えません。



遅刻しても怒られない、休んでも怒られない。

通信制高校の一番の特徴はここかもしれません。
自主性が必要というのは確かなのですが、遅刻しても次の授業から参加すればいいし、そこで先生に叱れられること、注意されることはありません。
体調が悪くなっても連絡なしで休めます。
私は体調を崩しがちだったので、いつも「明日体調が悪かったら電話しないといけない」とか「連絡したらどんな対応されるんだろう、どう思われるんだろう?」という不安がいつも胸の中にありました。
その気持ちから解放されて勉強できたのがよかったと思っています。



こんなに自由だときっとすぐ中退しちゃうんだろうなぁという気持ちがかえって良かった。

「そんな心構えでかよっていたの?!」と思われてしまいそうですが、実際そうでした(笑)。
逆にいうとそれくらいプレッシャーが邪魔になる性格というか体質というかそんな感じだったのです。
無責任でいい加減なように見えますが、プレッシャーや人目を気にする性格の人はこういう心構えの仕方もあり、というのを一つ提案したいと思います(笑)



在籍していると楽しいので本当は卒業したくなかった。そしてそんな人はたくさんいた。

これ本当?!と思うかもしれませんね。
先生たちも人として優れていて、理解があったので「卒業したくない!」という人はたくさんいました。友人たちも決して全日制では得られないタイプの人ばかりだったのでそういう気持ちになるの、すごくわかります。
とはいえ、ちゃんと卒業はするんですけれど、たまに学際に遊びに行ったり良い思い出があった場所として私の人生の記憶にきざままれています。



最初はレポートって何?状態からのスタート。


当時は教科書もレポートも紙で手書きという時代。とりあえず一番大きな教科書が入る段ボールとクリアファイルを用意。そこに入れっていってどのくらいの量の教科書があるのか目で見てわかるようにした。
レポートも同じ方式で、どのくらいの量があるか把握。
どのくらいの量があるかわからない…だと不安になるのでたとえ「こんなにあるの~!?」という気持ちになるとしても「どのくらいあるのかわからない」というもやもやした気持ちになるよりはいいはずだ!
!と思い、そんな方式にしました。
こうして書いてみると、私はプレッシャーともやもやが苦手なようですね(笑)

できるだけ、もやもやしないように視覚化していく、それで不安を少しずつ減らしていく。そのスタイルでレポート作成を進めていきました。

一年で体調が整っているとときにはたくさん提出。そうでないときは停滞していましたが、それでよし、という感じでした。
無理がある、というような頑張り方はしない、と自分自身に誓っていました。


スクーリングは最低限の時間で参加しました。

各科目で、一年間で何時間出席してください。という決まりがあります。
スクーリングの回数はそれを下回らなければ、それで単位取得ができます。
私は体力が足りないほうなので、最低の時間を確保できればよし、という計画で、カレンダーに出席する日を書いていました。
体調が悪くなりやすいと決まっている季節の変わり目などは休むがデフォルトなので、多めに割り振って無理な時はキャンセルという感じです。

もし、体調が悪くなって出席日数が満たなければ、その単位は今年度は落としてしまってよし、と思っていました。
体とメンタルの調子が何より優先事項です。
高校の単位が取れなくても人生なんとくなりますが、体とメンタルを壊すと、人生何とかするのにとても苦労します。

以上が私の通信制高校の生活のお話です。前の記事との重なる部分もあると思いますが、一つでも楽しんでいただけたら(^^)

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