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ラノベ:【令嬢改心】まとめ

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連載中のラノベ「執事ですが、いじわる令嬢が改心するそうで困っています(仮)」を纏めています。
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記事一覧

令嬢改心3-8:執事ですが、魅力的な勧誘に困っています。

 正直に言えば、その勧誘は魅力的であった。この六年の間の研鑽を発揮する場として、王宮とい…

令嬢改心3-7:突然のお誘いは困ります。

 ドレスの件がようやく片付いたことで、いよいよヴィオレット様は逗留中のモルガーヌ侯爵令嬢…

令嬢改心3-6:新しいドレス? ございます。

「……ヴィオレット様、本番も間近です。当日の着付けを考えれば直しに入らねばならぬ時期です…

令嬢改心3-5 :ドレスをリメイクする現場は、悲鳴が上がっていました。

 控えめなノックの音に、私が「失礼します」 と侯爵令嬢に断りを入れて扉を開けると、ヴィオ…

令嬢改心3-4 迷惑娘の暴走と、好敵手の到来。(2/2)

 私が客室へ向かうと開口一番。 「わたくしが唯一認める好敵手のヴィオレット様があんな小細…

令嬢改心3-4 迷惑娘の暴走と、好敵手の到来。(1/2)

 ヴィオレット様が倒れる原因となった男爵令嬢が第八王子殿下を襲撃……もとい、追い掛けてき…

令嬢改心3-3 殿下の愛人(?) がやって来ました。

 その日は、近づいてきた夜会に備えての準備を行なっていた。  場所は一階の大広間。私は黙々と夜会準備に関する資料を目の前の金髪の青年に説明する役目を果たしている。 「まあ、服装はこれでいいとしてだ。当日の警備なんだが……」 「警備の事なら兄……じゃない、ドミニク百人隊長が詳しいですよ」  ちなみにドミニクとは、我が兄の名前である。 「ふうん。じゃあ後でドミニク隊長に聞いておくか。献立はよし、式次第も問題なしと。後は、入城の順番だよな……はあ、しかしヴィオレットは毎回こんな面倒

令嬢改心3-2 静かな町の、職人の苦境。そして王子がお忍びで。

 色々悩みは尽きない日々であるが、午後からは久々の半休だ。私は気分を切り替え、下町に降り…

令嬢改心3-1 夜会ドレス? 装飾品? 贅沢は敵と彼女は言った。(2/2)

「しかし、意外ですなあ。今までですと大人げない……いや失礼。正直過ぎる第八王子殿下をヴィ…

令嬢改心3-1 夜会ドレス? 装飾品? 贅沢は敵と彼女は言った。(1/2)

 それはヴィオレット様主催の夜会も差し迫ってきた、とある日の事である。 「では……この赤…

令嬢改心2-7 令嬢は引きこもっています。(2/2)

 それから一刻後の事。私達は空の上に在った。  散歩の行き先は、公爵領の隣に浮かぶ小さな…

令嬢改心2-7 令嬢は引きこもっています。(1/2)

 それはヴィオレット様が薔薇庭でこっ酷く庭師殿に叱られた日から二日後の事である。 「ヴィ…

令嬢改心2-5 貴族に向いていないと令嬢は言った。(2/2)

「冗談にしても、言っていい事と悪い事がある‼︎ 隅っこだからいいだぁ? お嬢ちゃん、あん…

令嬢改心2-5 貴族に向いていないと令嬢は言った。(1/2)

 殿下の浮気を発見した次の日のこと。  ヴィオレット様の礼儀作法の仕上がり具合を確認しようと、私は部屋の隅でサビーヌ様の授業を受けるヴィオレット様のご様子を眺めていた。 「ジュギョウサンカンっぽくってなんとなく照れるかも」  意味不明な事を言いつつも、どこか張り切った様子でサビーヌ様の指導を受けるヴィオレット様である。  多少ぎこちなさは残るも、礼儀作法に関しては概ね問題ない水準に戻っているようだ。そのご様子に私はホッとして、一刻程ヴィオレット様の授業を眺めた後、いつもの仕事